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カテゴリ:チェロ
お暑うございます。
この夏は暑いっすね。それにしましてもご無沙汰いたしておりました。 公私ともにバタバタしておりまして、ブログそっちのけ状態が続いて・・・ というほど忙しかったわけではないのですが、情熱が冷めていた、というのが実情でして ところで表題ですが、何のこと?と思われる向きもあろうかと思います。 何年か前、自分でチェロの駒を削ってし指板と弦の距離を近づけたことがあったのですが、そこは素人の悲しさ、ちょっこし削りすぎてしまったのでした。 それ以来、そのまんまで弾いていたのでしたが、やはり近すぎてピチカートがやりにくかったり、弦を弾く向きによっては指板に弦が接触してしまうなどの不具合が生じておりました。 駒を新調して楽器屋さんで調整してもらえばいいわけですが、それには結構お金がかかるであろう、ということで、またも自分で直そうとしたわけです。当初は弦と駒のあいだにティンンパニの皮をはさんで凌いでおりました。確かに多少はよかったのですが、やっぱりあと1ミリくらい持ちあげたかったのであります。 そこで苦肉の策として、表板と駒の脚のあいだに板をはさむことにしたのです! 板といってもなかなか適当な厚さのものが見つからず、いろいろ考えておりましたところ、机のうえにありましたプラスチックのケースが目に留まりました。 USBメモリの入っていた軟質なやつで、厚さもちょうど手ごろ、加工もしやすそうということで、さっそく使ってみることにしました。丈夫なカッターで駒の脚の幅に合わせて長方形に切り出したものを2枚用意し、water paperで周囲を軽く整えてから脚と表板の間にはさみます。再び調弦してゆきますと、厚さ1ミリ程度のプラスチック板は表板のカーブにあわせて適当にカーブしてくれます。 特に接着剤は使用せず、単純に弦で押さえつけただけの状態でしたが大丈夫。駒の垂直の調整時にちょっと駒とプラスチック板の間が滑りそうになる難点はありましたが、ぴったりフィットしたようです。 弾いてみました。弦の高さはイメージ通りでグー。音の鳴りも違和感ありません。特に音質の悪化も気づきませんでした。以来数カ月そのまんま弾き続けています。実はレッスンのときもそのままですが、先生にも気づかれていません。プラスチック板は無色透明なのでよほど注意して駒の根元に注目しない限りわかりません。気づかれたらきっと怒られそうなので、黙っています。フフフ・・・ ちなみに弦のほうは、Ever Pirazziを1年半以上使い続けていますが、まあ素人が週末に弾くくらいですから十分。弓の毛がえも同じくらいさほって節約?しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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HARAKUN様のお考えに、私は反対です。「先生に見つからなければ何をしても良い。バレなければ構わない」というやり方は、先生に対して失礼ではないでしょうか。多分先生は、「知っているけれども言わないだけ」ではないでしょうか。先生を試すようなやり方に私は共感できません。弦や弓の毛替えにしても「素人が週末に弾くだけだから」ということですが、毎日弾くか週末に少しだけ弾くかにかかわらず、月日が経てば劣化しもます。連日の暑さで、さぞ楽器も疲れている事でしょう。余計なお世話かもしれませんがもう少し楽器に愛情を注いであげて下さい。
(2010年08月08日 19時54分54秒)
匿名さん
コメントありがとうございます。 >HARAKUN様のお考えに、私は反対です。「先生に見つからなければ何をしても良い。バレなければ構わない」というやり方・・・先生を試すようなやり方に私は共感できません。 決してそんなつもりで書いたのではありませんが、私の書き方が稚拙だったのでしょう。 >多分先生は、「知っているけれども言わないだけ」ではないでしょうか。 おっしゃる通りだと思います。先生には駒の下にものを挟むのは勧められない方法だ、といわれていましたので敢えてお話していないだけです。取り合えすお金をかけられない状況なので、苦肉の策としてやっているというのが実情です。 弦や弓の毛替えにしても「素人が週末に弾くだけだから」ということですが、毎日弾くか週末に少しだけ弾くかにかかわらず、月日が経てば劣化しもます。連日の暑さで、さぞ楽器も疲れている事でしょう。 ごもっともです。 余計なお世話かもしれませんがもう少し楽器に愛情を注いであげて下さい。 ありがとうございます。人任せにせず楽器と対話しながらいろいろ試行錯誤してみるのは、楽器に対する私なりの愛情の注ぎ方なのです。以前にも匿名さまと同じようなコメントを下さった方がおられましたけど、このあたりはその人その人で感じ方の大きく異なるところかもしれませんね。 ブログに書くとつい大げさな表現になってしまいますが、決して楽器を粗末に扱っているつもりはございませんので、ご安心ください。 ----- (2010年08月12日 18時12分21秒)
HARAKUNさん初めまして。
私はHARAKUNさんにとても共感致します。 私は工学畑の仕事をしているチェロ初心者です。 弦楽器はとても微妙な力学的な構造をしています ので、素人が楽器に細工をすることに匿名さんが ご心配なさるのもよく解りますが、HARAKUNさん のなさったことは少なくとも力学的にチェロに悪 影響を与えることはないと思います。 1.挟んだプラスチックの剛性はあまり高くない 様子なので、チェロ本体を傷つけることは少 ないと考えられる。 2.プラスチックの質量も駒の質量より十分小さ いので高音の倍音を損なう可能性も少ない。 こういったことは、チェロの演奏技術とは別の、 チェロの力学的な構造についての知識と力学的な センスが重要で、知識とセンスがある方が十分な 注意の上でやるのであればあまり問題は無いと思 います。 例えば、 http://siboono.web.fc2.com/hobby.htm のような方。 実は私もチェロの先生に知れたら疑問視されそう なことをすることがあります。もちろん、力学的 な問題点を十分考慮した上で、それをすることが むしろ力学的な歪みを解消することを確認しなが らやっているのですが。 チェロに対する愛情の注ぎ方は人それぞれで、 HARAKUNさんはHARAKUNさんなりの愛情をもってチ ェロをメンテナンスなさっていると感じます。 (2010年08月19日 22時40分36秒)
SKGさん 初めまして。
コメントありがとうごさいます。せっかく訪問してくださったのにお返事が遅くなって申し訳ございません。 > >私はHARAKUNさんにとても共感致します。 ありがとうございます。 >私は工学畑の仕事をしているチェロ初心者です。 そうでしたか、よろしくお願いいたします。 > >弦楽器はとても微妙な力学的な構造をしています >ので、素人が楽器に細工をすることに匿名さんが >ご心配なさるのもよく解りますが、HARAKUNさん >のなさったことは少なくとも力学的にチェロに悪 >影響を与えることはないと思います。 そう言っていただくと心強いです。 > >1.挟んだプラスチックの剛性はあまり高くない > 様子なので、チェロ本体を傷つけることは少 > ないと考えられる。 >2.プラスチックの質量も駒の質量より十分小さ > いので高音の倍音を損なう可能性も少ない。 なるほどなるほど、すごく専門的なコメントですね。確かに 高音を含めて大きな変化はありませんでしたが、実をしかしF音の時のウルフ音がえらく強くなってしまいました。 > 私の場合、単純に駒の脚の底面の湾曲(表板に合わせてある)にフィットしてくれそうな軽い材質を求めただけのことでしたが・・・ 私も時々佐々木朗著の「弦楽器のしくみとメンテナンス」を読み返して勉強してますが、駒や魂柱の調整が楽器の鳴りに大きく影響するものだということはよくわかりますが、細かいメカニズムはなかなかむずかしいと思っておりました。 > > >チェロに対する愛情の注ぎ方は人それぞれで、 >HARAKUNさんはHARAKUNさんなりの愛情をもってチ >ェロをメンテナンスなさっていると感じます。 ----- SKGさま、これからもよろしくお願いいたします。 (2010年09月20日 00時51分46秒)
HARAKU様のやり方でOK!!!!!
よくぞやってくれた!!! だいたいね、楽器は鳴ればいいの。 そのあとは、腕 ウデ ウデ ひたすら弾く人の腕にかかってると思います。 ヘタが弾く1億のチェロと、天才が弾く最安値中国チェロだったら、やはり中国チェロの方がいい音というか、いい音楽が奏でられると思います。 あと先生はやはり気づいてないと思います。 多少のパーツの違い、いや、楽器自体の違いも、 「気のせい」という部分がものすごく大きいと思います。 テレビでやる。安楽器と高い楽器の弾き比べで、なかなか当たらないように。 (2012年11月06日 10時12分20秒) |