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「絵に描いたぼた餅が棚から落ちてくる」のを口をあんぐりと開けて待っている。 根拠のない自信という鎧に守られてのほほんとしている受験生の姿を形容するとこんな感じになるだろうか。 受験という未経験の出来事に対してリアリティがないのだから、 リアリティのない状況を夢想してしまうことはある意味仕方のないことかもしれない。 けれども、世の中の受験生のすべてがこんな感じでいるということももちろんない。 受験生が合格と不合格という二つの対極にある結果のどちらを手にするにせよ、 ごく稀にある不可思議な結末をのぞいては、概ね彼らがどちらの結果を手にすることになるのかは、 きわめて必然的なことであると個人的には捉えている。 「ウサギとカメ」の話に喩えると、 リアリティの希薄(欠如と言えなくもない)な受験生は「昼寝をしているカメ」であるということだ。 到達したい目標と到着するまでの期限がある状況にも関わらず、優雅にシエスタを満喫している。 もちろん夢見ているのは「絵に描いたぼた餅が運良く棚から落ちてきて、ウマ〜!」というものだ。 リアリティの欠落している受験生の多くは「受験ごっこ」を楽しんでいる。 彼らの特技は「エア勉強」(勉強もどき)なのだが、 「エア勉強」は「エアギター」と違って世界選手権のような賞典は存在しない。 あっても空の入試結果を伝える封筒くらいである。 もちろん、そんな彼らにも「彼らなりに考えがあるからそうしているんだろう」と、 そこはかとなく物わかりの良さ気な大人のフリをして言ってみてもいいんだけど、 そういう気は僕にはさらさないので言ったりすることはない。 それどころかここ連日クソ暑いのでささやかにでも涼をとっていただこうと思って、 ちょっと前に流行った「冷水バケツ」ほどではない「冷水のような言葉」をかけるのである。 「あのね、カメが昼寝してたってウサギとの競争には絶対に勝てないよ。いざとなったところで、マリオがやってきてあんた(カメ)を蹴っ飛ばして先の方へ進めてくれないよ。」 この話を僕が塾生たちにするとさすがに笑いが出るんだけど、当然笑い事どころの話ではない。 というかむしろ、、、、、、、、 「笑っている時点で、数ヶ月後に笑われるだけ」である。 でも、リアリティがないから僕がいくら話をしたところで、 それは笊で空っぽのプールの水を満たそうとしている行為にすぎないようで、 ちょっとユウウツな気分でありんす。 あぁ、貴重な夏休みも、 もう20日も残ってない、、、、、、、、、。(嘆息) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 13, 2015 06:29:04 PM
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