元上海駐在員の　変な日記 NEO

４２インチのテレビを買ったがほとんど見ない。
でかくて黒いオブジェと化している。shanghai-kです！

いろいろとやんごとなき事情が発生し、
中国人の従業員のほとんどを解雇することとなった。


僕が今まで経験した仕事の中で一番辛かった。


通知内容を決め、日取りを決めて実際のその日が近づいてくるにつれ、
毎日が憂鬱で、夜も眠れず(８時間は)、出勤するのがいやだった。


そしてついにその日が訪れた。



極めて冷静に事務的に現状を伝え、経済保証金の話をする。



つもりであったが、いろいろと思う事があり、つい感傷的になってしまった。
皆、自分や会社には必要不可欠な人達であったし、
自分は個人的にも皆、好きな人達ばかりであった。


中には最近マンションを購入し、ローンが払えなければ、手放さなければならない。
結婚したばかりで、奥さんや子供の為に必死で働いていた人達もいた。
無茶な仕事を与えても皆、必死に頑張り、成果を上げていた。
時には徹夜で一緒に仕事をし、苦労をしてきたかけがえのない仲間であった。


そんなような事が急に頭の中に入ってきて、
思わずこらえきれずに涙があふれでてきた。
涙だけならまだしも、鼻水まで流れ出てきた。


このような経緯に至ったのは、彼らに問題があった訳ではない。
会社を任されていた責任者である自分にあった。
自分がもう少し頑張っていれば・・・
もっとうまくやる方法があったのではないか・・・
と悔やんでも悔やみきれない。。。


皆、現状を理解し、特にもめごとも起こらなかった。
以前は日本もまだ景気がよく、オフショア開発の仕事も多く、
オフショア開発をメインに行っている、日系会社や中国現地企業も多く採用も多かった。
が、金融危機の後、日本からの案件も激減し、多くの会社が厳しい状況にあると思われる。

彼らは、次の会社を探すのにとても苦労していた。
自分ができる事は、自分の知り合いの日系会社に彼らを紹介したりするぐらいであった。
中にはその紹介先で採用が決まり、自分としてはほっとしたし、紹介先の人にはとても感謝している。
結局、ほとんどの人達が次の会社を見つけることができ、よかったと思う。



金輪際、こんな経験はしたくない。
部下や社員を抱えるのであれば、彼らを食べさせるだけの、仕事を作り、
仕事を与え、利益を生み出さなければならない。
単月黒字を達成し続けなければならない。
責任者として、ごくごく当たり前の事だ。。。


そんな当たり前の事ができなかった自分が非常に悔しく、心残りだ。。。


今回のこのような事や思いを今後絶対に忘れてはいけない。
もっともっと考えつくし、行動し、必死にならなければならないと感じる。。。