[「回想」]の記事一覧 | がんばれ私！

想いあふれて

主人と知り合って初めてのＧ・Ｗ「旅行に行ってくる」と聞いて寂しくて「どこに行くの？いつ帰ってくるの？」と聞いても「そんなことはわかるわけないさ」と軽くあしらわれてしまった。（たしかに結婚後も計画性のない旅ばかりしたので後で理解できましたが･･･）成田まで見送りたかったけど新宿駅のホームでチュッとされてボーッとしている間に逃げるように出かけて行きました。ＧＷ中、友人とあちこち出かけてたけど主人のことばかり考えて上の空状態でした。待てど暮らせど連絡はなく、帰って来てない。会いたくても会えない、放置されてると想いが募ってしょうがなかった。２週間後やっと帰って来た時は嬉しく嬉しくて、もう主人なしでは生きていけないと思った。現在別後半年以上経ちました。天国へ単身赴任してると思ってるけど、主人との楽しかった思い出にばかり浸っています。同じ思いをしてた時のことを思い出して書いてみました。でもね、あの時は待ってれば帰って来るって分かってたけど、今は･･･主人への想いがあふれてしょうがない感じです･･･

遺言？

息子が通夜の晩、こんなことを書いた。いい人少しむりしてる　　産まれて育って死んでいく　それは運命わかっておくれ生死は神が知っている　　それをかえるのできません人間命は一つだけ　　　　少しは楽もしなければ全部自分で考えよう　　　大切な物は自分の意志だね◎みんなも力をかしてくれ。そういうこともあるはずさ　　全部一人でせおわずにたまにはまよいもあるけれど　　やっぱ勇気でしょ！みんなで団決すればいいよ　　やっぱりがんばるそれしかない自身をもってやる勇気をもって元気にいきる協力しあって力を合わせてがんばる通夜の時喪主の挨拶ができず義弟にやってもらったので告別式ではキチンとできるように挨拶の下書きをしてたら、息子がすごい勢いでなにやら書いている。後で読んでビックリした。お父さんと話したこととか色々思い出しながら、考えて書いたという。確かに主人は息子を子供扱いせず、色々な話をしてたけど･･･きっと急に二人を残して天国行っちゃったから言いたいことも言えなかったから息子を使って主人が書いたんだろうか？とても子供の書くことじゃないよ･･･あなたなんだね。泣けて泣けてしょうがなかった。久しぶりにじっくり読んだ。そうだね。運命を受け入れて力を合わせてがんばるよ！

難を逃れる男、直面する女

朝、隣の御主人からの電話で起こされた。「奥さん！音！聞きましたか。裏が！！」はぁ？寝ぼけマナコで表に出ると、ご近所さんが数人集まっている。うちの裏の資材置き場になっているところが、台風と長雨の影響で1/3ほど崩れ落ちている。ザラザラザラ…まだ少しだが崩れてる。「御主人に連絡したほうが」と言われても一人旅中でどこにいる分からない。以前、義母に「行先くらい教えて欲しい」と言われたが、パック旅行者じゃないし、私達の旅は風任せ。計画経てても帰ってきたら全然違う所に行ってたりする。段々不安になってきてその日は勤務先の２Fに息子と泊めてもらう。数日後主人帰宅。「怖かったよ！」といっても「これくらい大丈夫、大丈夫。崩れたとこは隣の社長が土地広げたくて自分で壁を積んで土入れたとこだけだから…基礎はしっかりしてるから、うちは心配しなくていいよ。逆に見通しがよくなったな」･･主人が言うとホッとする。愛犬の病気に気づいたときは手遅れだった。子宮筋腫だった。医者で「安楽死させますか？」と聞かれ返事が出来ず連れ帰った。意識が朦朧として吐いてばかりいる。どうして気づいてあげれなかったんだろう、ごめんね、ごめんね。主人とケンカした。なんで安楽死させなかったのか。私は自分の手で死を決めるなんてできない。話はエスカレートし、主人が植物人間になったら電源を切ってくれなんて言い出す。絶対出来ないと言い返した。ずーっと離れたくなかったが夜も更け布団に入ったが、心配で愛犬を見に行くと、もう息をしてなかった。泣きじゃくっているとお香を持って主人が来てくれた。翌日予定通り、主人は一人旅に出た。愛犬を亡くしたことのある友人に来てもらい首輪を切って、車に乗せてもらった。息子と二人泣き通しだ。普段走らない火葬場までの道を何とか運転した。７年しか生きられなかった。７年間の思い出が色々蘇る。なんでこんな時に主人がいてくれないのだろう… インド旅行中、目が覚めると主人がいない。息子とTVを観てると焦げくさい匂いがした。ウゥー、消防車だ･･近いな･･なんか騒がしいな…えーっ、このホテルだ！ドアを開けるとものすごい黒煙だ。パニックになる。とりあえずバスタオルで扉の下を塞ぐ。窓から外を見る。３Fだ。もし飛び降りたら、丁度コンクリート塀がありおまけにトゲ付鉄線までついている。どうしよう！大声で叫ぶが誰も来ない。返事もない。息子とバスルームへ行き、水を溜めて「主人が早く来てくれますように。私達死にませんように･･･」ひたすら祈る。どれくらい時間が経ったか分からないが物音と声が聞こえてきたので、鼻･口に濡れハンカチをあてて降りる。助かった。ロビーは煤だらけになった旅行者でいっぱいだ。「ノープロブレム」といってホテルの人がペプシとチャイを持ってきてくれる。なにがノープロブレムだ！死ぬかと思った。しばらくして主人が帰ってくる。カクカクシカジカ…なんでいてくれないの。「でも無事だしさ。なんか保険金目当ての火災らしいよ、バスタブが燃えたらしい」なんて笑って答える。いつもいて欲しい時にはいない。二人でいるときばっかりイヤな目にあう。主人は難を逃れる能力を持っているのか？主人が亡くなった後、地震が多かった。以前真顔で「おまえは関東で地震発生したら、仕事先からどれくらいで帰れると思う？俺の場合は…」なんて行ってたから地震を逃れたのかな、これから大地震がくるのかなと思った。生きていたら３月に一人旅に出る予定だった。もしインドネシアに行ったならＴＵＮＡＭＩで海の藻屑となってたのかもしれない。ずーっと、主人は難を逃れる人だと思っていたが、最近は、これから先、困難に直面しても二人で何とか解決して乗り越えなくてはならない。それが出来るかどうかの訓練だったのか？なんて思ったりする。

「回想」やっと見えてきたのに･･･

家を購入＆結婚する時たいした貯金もなく、両方の親に大反対された。それでも何とか購入した。家のローン、主人の趣味のローン、頭金不足分に労働金庫のローン･･･深く考えてなかった。７月、主人が退職して夢だった長期旅行に先のことも考えず行った。主人先に出発。犬の預け先がなかなか決まらずあせる。出発前日やっと訓練所で訓練しない＋前金で決まった。クルンテップで会う。アジアを旅する。さすがに口座のお金がゼロになるので帰ってきた。11月。やっと家に帰って来たのに、電気が点かないので風呂も入れないし、コーヒーも入れれない。ローソクがあってよかった。主人が旅行先でまんまと騙されて宝石（原石）を買い義母に送ってたのだ。それで何かあったのでは？と連絡が取れず、勤務先に連絡し退職を知り「死にに行ってしまった！」などど大騒ぎをしてウチの母と喧嘩したらしい。まさか勝手に家に入るなんて思わないから大慌て出たので、洗濯干しっぱなし、脱ぎっぱなし、散らかしっぱなし･･･隣にハジゴを借りて換気する為少しあけてた窓から入ってあまりの散らかりように義母はたいそうあきれ怒って、留守でも電気代がかかってしまうので（死んでたら私が払わされると考えたそうだ）勝手に電気を止めていた。旅してると時間の感覚が麻痺してくる。日本時間に戻るの一ヶ月くらいかかった。とりあえず、仕事を探す。隣町で１月からの派遣の仕事を見つけた。主人は失業保険を貰いきるまで働かないといってる。５月。妊娠に気付く。主人は信じない。毎日仕事から帰ってきて吐いてるのに･･･８月社員旅行に行かない理由を問われクビになる。妊娠中、内職をする。お金が不足して生保で借りたりして支払いが遅れたりしたがなんとかやりくりする。主人就職活動。超氷河期だ。なかなかピッタリの仕事はなく何社か変わる。その間に息子が生まれ、お金はなくてもとても幸せだった。息子の首がすわったので子連れで働き出し、保育園に入れ私も仕事を変わったりする。だんだんにローンも減り、バブル期に購入したので、「貯金よりも公庫返済！」にやりくりする。でも楽しみは楽しみで、２年に１回家族旅行、それ以外にも年１回主人はひとり旅（主人の小遣いでだが）去年は行く予定ではなかったのに「旅費はオレが出すから」と二人が初めて行った場所へ旅する。初めての旅も主人が先に出て、私は海外初めてなのに一人で行ったんだよな。懐かしいね。また行こうね。まさか最後になるなんて･･･生保借入れも１０年かかって１月に完済。老後の話を時々するようになる。「息子が大学出る年はオレが定年だから家を息子に任せて世界旅行しよう。最後はインドの［死を待つ人の家］でいいぞ、おまえも一緒に来たかったらやりくりしっかりしとけよ。」なんて笑いながら言ってた。おじいさん、おばあさんになっても仲良くして「オレ、ボケてさ［まだ朝飯食ってないぞ！］なんて言うかも知んないけど頼むよな」なんて言ってたのに･･･やっと先が見えてきたのに。またまた置いてきぼりにされちゃった。息子がいるからシッカリ生きなくてはと思う。けど、何を目標に何を支えに生きてけばいいんだろう。私の趣味は主人、生きがいは主人…主人と知り合ってからは、ホントにホントに夢中で他のことが見えなくなって、映画も音楽も食べ物も自然と主人と同じ物になったから、今食べることも音楽も映画も主人を思い出して辛い･･･でもここにきて、私だけが悲しい思いをしてるわけではないことを知る。こうやって書いてると少しラクになれる。本当にやっと先が見えてきて楽しい老後を送るはずだったのにネ。いっぱい頑張ったから天国でのんびりやってるんだろうね。寂しいよ。いっつも置いてきぼり･･･

「回想」土曜日は悲しい

ガテン系の会社で派遣で勤務してます。下半期がとても忙しく普段はあんまり残業できないんで、下半期ほとんどの土曜日は出勤してます。結婚してから社員で探してもなかなかいい所がなく、病院系、ガテン系がほとんどで土曜出勤はあたりまえでした。その日は息子の学校行事があり朝早く集合場所まで送ってくれて「○○君にあったよ」なんて報告してくれました。「朝ご飯はリンゴ煮入りホットケーキ、ご飯は炊いてるしお昼はから揚げ用意しとたよ」と主人の食事を用意して、バスで駅まで出ようとしたところ、わざわざ車で送ってくれて「ありがとう。行ってきます」が主人と話した最後の言葉になってしまった。人付き合いで悩んでたことがスッキリして、テンション高く、気持ちよく仕事も速く終わって買い物をして家路を急ぎました。家に近づくと５時過ぎなのにまだ布団が干してあったので「昼寝してるのかなァ。まったく･･･」と思い玄関に向かうとプロパンの影に主人の足が見えて（寝っ転がって雲の動きでも見てるの･･）と思ったら、帰らぬ人となってました。正月帰省した時、義妹が景品でもらった自転車を主人が「うちは山で自転車息子が乗る場所がないし、危ないし」というのを「いらないものなら、危なくない場所で乗らせるから」ともらってきて、ほったらかしにしてた、まったく空気が抜けていたのを、キチンとした空気入れでなく、オモチャみたいなちゃっちい空気入れで一生懸命空気を入れてた時だったようです。でもね、横たわってて苦しい顔をしてた訳じゃないし、その日はいつもより早く帰ってきたのでいつも通りだったら息子が早く帰って来てて･･･息子が第一発見者だったらどんなに辛かったろう･･･救急車を呼んだら「まだ生きてますか･･」なんて聞かれわかってたけど、認めたくなく答えられませんでした。なんで、どうして、という言葉ばかり頭の中を渦巻き･･･病院で外傷がなく、司法解剖する病院に搬送するか･･という話もでたけど、亡くなったときの状況を説明したら「CTします」とのことで、死因くも膜下出血と告げられました。後になって、義母より「解剖しておけばよかった」といわれてます。今度診断書の写しを渡さなくてはいけません。でもね、発病後２時間･･･なんて記載されてると「もう少し私が早く帰ったら間に合ってたのかナ」って、いまさら考えてもしょうがないことばかりしばらく（今でも時々）考えてました。こんなの見せたらまた義母に責められるんだろうな。義妹は「早く処分して」と言ってた自転車。母子で話し、主人が最後に手がけてたものなので逆に捨てれないということになりました。土曜日は息子のサッカー練習があり、仕事は上半期で暇なので、一人です。ワンタッチ空気入れなるものを購入して空気を入れたらあっという間に空気が満タンになりました。どうしてこれを早く買って私が空気入れとかなかったのかなぁ。悲しくなり一人で泣いてしまった。でもきっと生まれてきたときから寿命が決まってて、たまたま空気入れてる時だったんだよね。早く息子帰ってこないかな･･･