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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2006年12月26日
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カテゴリ:第二章 123 ~ 187 話
.
鑑識員カメラ
  「お~い、ここも写真撮ってくれ。」

 ここは昨夜襲われた自衛隊駐屯基地。
 警察の聴取や取材カメラの報道関係者でごったがえしていた。

鑑識員カメラ
  「これも燃料タンクを一発で貫通させている・・・・」

 その横で、うなずきながら見ている少年。

こういち
  「うんうん。。。」
自衛隊小隊長
  「どうかね、こういち君。」
こういち
  「たしかに一発でここを打ち抜いてますね。」
自衛隊小隊長
  「このあいだのビル崩壊現場から見つかった生存者が、色々と事を起こしてくれるな・・・」

 そう、この小隊長はビルの崩壊現場でこういちと一度会っていた。
 この小隊長のお陰で、ゆうすけもこういちもこの敷地内に入ることが出来たのだった。

こういち
  「だから逃がしちゃダメだったんですけどね。
   しっかりとした装備でも逃げられてしまうんだから仕方ないか。」


 遠くの柵の辺りから手を振るゆうすけ。
​​
ゆうすけ
  「おぉ~ぃ、こっちこっち。。。」​​



 そこへ駆けつける自衛隊小隊長とこういち。

ゆうすけ
  「やっぱりあったよ。
   ここにビデオカメラをセッティングしたのさ。
   ほら、三脚を立てた後がここと、ここと、ここの三箇所に。
   そして人が立っていたと思われる草を踏みつけた後ね。」

自衛隊小隊長
  「よくここを見つけられたね。」

ゆうすけ
  「戦う様を見せるには、この辺りから撮ると固定したままでいいでしょ♪
   目的が分れば事件は筋が通ってくるものなのさ。
   すなわち、ボクの推測が正解に限りなく近いってことの証明にもなります。ちょき
   鑑識さんと、犬警察犬を呼んで下さい。」
自衛隊小隊長
  「お、おぉ、分った。」

 無線で連絡を取る自衛隊小隊長。

ゆうすけ
  「ここから恐らく近くに止めた車車まで歩いて、そして移動したと思われます。
   警察犬犬はその位置の確認。
   そしてNシステムで、その時間帯を通行した車両のリストアップ、
   さらにその車両がどこに向かって、どこから追えなくなったかを調べて下さい。」
自衛隊小隊長
  「分った。 す、すごいなキミ。」
こういち
  「ゆうすけの得意分野なのさ♪」
ゆうすけ
  「オヤジーーーっ! 次に行くぞーーーっ!」


北見刑事
  「お !? もういいのか・・・? 分ったー!」


 遠くで手を振りバイバイ、声と共に合図を送る北見刑事。

ゆうすけ
  「次は今言った、Nシステムの撮影写真を見れるところ。」
   万が一、同乗者にクラウスの顔が映って居たらその車両に決定。」
こういち
  「後は、その車両の向かった先を突き止める・・・かな。」
ゆうすけ
  「アッタリ~♪」

 北見刑事の車が近くに停まり、それに乗り込む二人。

ゆうすけ
  「はい、ダッシュレッツゴー!」


~~~
   ~~~
      ~~~


 スピーカパンっ ブッブー車

 夜の街を華やかに彩るネオン。
 サラリーマンが酔いつぶれ、同僚に肩を借りてフラフラしながら街をかっぽする姿が映る。
 高級クラブのお店の前でお客の見送りに出ていた数人のホステス。
 華やかなドレスや衣装に身を包み、笑顔で客を見送る。
 このお客はまだ未練があるらしく、停めたタクシーに乗る気配がない。

ホステス ミミ
  「ほらほら、タクシー待たせてあるんだから。。。」
酔った客
  「まだボクちゃんはここに居てもいいんだぞー ぅぃ♪ぽっ
ホステス ラン
  「先生、明日早いんでしょ。今日はこのくらいにしないと。」
酔った客
  「明日がなんだー、今日を大事に生きるボクちゃんなのであった。 ぅぃっ♪」
ホステス ミミ
  「さっ、乗った乗った。 また明日お待ちしてますよ~♪」

 階段下から上がってきたボーイさん、ホステスの耳元で、
 酔ったお客に聞こえるようにささやく。

ボーイ
  「ランさん、指名が入りました。」
ホステス ラン
  「は~い。」
酔ったお客
  「なんだ・・・ではボクちゃんは退散するか。しょんぼり

 車に手を付きながらようやくタクシーの後部座席に入り込む客。
 窓の外で手を振る二人のホステス。

 そして見送った後、店内に引き上げてくる。

ボーイ
  「ランさん、7番さんご指名です。
   ミミさん、11番さんサポートです。」
ホステス ミミ
  「またサポートかぁ・・・・」
ホステス ラン
  「サポートに付いた連れのお客から次回の指名を迫りなさい♪
   がんばるのよ。」
ホステス ミミ
  「ハーイ、がんばりまーす。」

 ランが指名を受けたテーブルに到着する。

ホステス ラン
  「あら、博士♪ お久しぶり。。。」
ニース博士
  「ここのところ、忙しくてね。
   少し気晴らしでもしないと息が詰まるのだよ。」

 博士の前にあったグラスを手に取り、ガラス製の容器からアイスをピックアップして
 グラスに入れる。
 ブランデーの栓を ポン と抜き取り、グラスに注ぎながら、

ホステス ラン
  「博士、何に息が詰まっていらっしゃるのかしら~♪」
ニース博士
  「中々次へのステップアップがスムーズに行かなくてね。」
ホステス ラン
  「何かのマシンの開発みたいなもの・・・・?」
ニース博士
  「いや、バイオだよ。 人間のね。 更なる力を出せるようにと研究しているんだよ。
   これ以上は企業秘密になるけどな。」
ホステス ラン
  「そぉ、大変なのね。
   ちょっとお待ちになってて下さいね。」

 博士の隣に既に座っていたサポートのホステスおとめ座に軽く笑顔を見せて立ち上がる ラン。

 そして別のテーブルに付いていた五月ママの元に歩みより、耳元で何かささやいた。

五月ママ
  「ごめんなさい、ちょっと席を外すわね。」

 付いていたテーブルのお客に一言添えてから立ち上がり、カウンターの裏に足を運ぶ五月ママ。
 携帯で誰かに連絡を取り始めた。




                               -つづく-




第139話 高級クラブ  へ
 (ピンポンピンポン♪ 当たり~☆)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2021年06月29日 14時27分30秒
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