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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年12月12日
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カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
.
[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「そうか、おまえは[神霊巫女]の能力を・・・」

利江
  「だったら・・・どうなの。」
[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「大少林寺にその身柄、置いておく訳にはいかない。 悪いが連れて帰るっ!」
                                ザッ

 利江に向かって突進してくる[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)っ!
 だが、利江の横にいたタロ、果敢にも迫り来る[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)に
 飛び掛っていったっ!

 『 GARRRRRRRRRっ!! 』  シャっ

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「く、こいつっ!」

 鋭い爪を素早く避けた[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)だが、タロは着地してすぐさま襲い
 掛かる。

 スタ、ザっ 『 GARRRRRRRRRっ!! 』

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「す、素早いっ!」

 数度となく必死で避ける[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)、たまらずタロのボディーに
 一撃を食らわしたっ!

 ズコっ★  『Kuu…』  彡ドサ

利江
  「タロっ!」

 地面に転げ、痛そうに悶絶し苦しむタロ。

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「安心しろ、殺しはしない。
   なにしろ白虎だからな、手をつけたくなかったのが本音だ。」

 そして利江の手首を掴み、足のすねに巻いてあった布切れをほどき、それで両手首を縛る。
 利江は抵抗しても無駄と観念し、だまって従っている。 みぞおちに一発当てて気を失わせ
 た後、肩に抱えてその場から立ち去った[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)であった。



  ~
    ~


 空には真っ黒な雲が覆いつくし、大粒の強い雨が降りしきる青龍湖。
 時折、湖面が青白く不気味に光っている。   ピカっ!  ピカっ!

 青龍湖上空では、徐々にあたり一面の空気が回りはじめ、森、林の木々、落ち葉、枝、
 そして小動物を巻き添えにした巨大な竜巻を形成し始めていた。


 次第に上端は雲を渦に変え、そして下端は、徐々に青白く不気味に光る青龍湖の中心に
 向かって伸び始めていた。

 



 ピカっ   ゴロゴロゴロ


                        雷            .





 早くも湖畔に到着したこういちの目の前で、その壮絶な光景が繰り広げられていた。

 風も段々と強くなり、強く降る雨も横殴り状態。
 湖畔周りを埋め尽くす多くの木々もかなり横に揺さぶられている。 ゴォォォォ

 次第に大きな音と共に、青龍湖全体がきしみ始めているようだ。
 
         彡ゴォォォォォォ彡

 天から舞い降りてきた渦巻き、その先端が青龍湖の中心に差し掛かり、次第に湖にも渦が
 巻き起こり始めた。

        彡ゴォォォォォォ彡

 低音の効いた強い風雨で髪の毛が逆立っているこういちに、小石や木の枝などが容赦なく
 打ち付けている。
 それにも全く動じないこういち。 ただ一点、湖に出来た渦の中心を見つめていた。

 出来た渦は、次第に湖全体にまで広がり、いつしか天と湖が竜巻によって繋がっていた。




 竜巻





 フラッシュのように怪しく青白い光を放つ湖面。

 そしてこういちが見つめる中、その渦が見る見るうちに姿を変え始めたっ!






 青龍02_1

     彡ゴォォォォォォ彡



   青龍02_2

       彡ゴォォォォォォ彡



     青龍02_3

         彡ゴォォォォォォ彡



       青龍02_4

           彡ゴォォォォォォ彡



         青龍02_5

             彡ゴォォォォォォ彡




 その変化した姿は、まさしく そのもの。
 天に向かう竜巻の中をその不気味な青い龍が舞い上がったっ!


 『 kyiーーーーーーーーっ! 』


 声とも叫びとも違うその鳴き音が辺りにこだまする。

 [三獣神]のひとつ、三獣神_青龍 がここに姿を現したのだったっ!

 
 その姿を見て、きつくかみ締めるこういち。 そして身構えたっ!




第243話 第一の[獣神]-2 へ
(けっ、褒めても何もでないぜ)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月23日 11時33分16秒
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