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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2013年10月21日
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 冷めた会話の5人、それぞれに歩み始めた。

 [黒マントの男]は、トイレを済ますと、何故か人気の無い所、無い所を歩いていた。

 そして

[黒マントの男]
  「知っての通り、もう近くには誰もいないぜ・・・。
                        出てこい、こういち。」

 彡スタっ と脇に着地したこういち。

こういち
  「よっぱー
[黒マントの男]
  「今晩、お前が来るであろうことは想像していたが、
                 ・・・まさか本当に居るとはな・・・。」

 並んで歩き出す二人。

こういち
  「よく言うよ、居るの知ってて。
   Ryuichi 、一匹狼のお前がなぜこいつらと一緒に行動している・・・?」

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi/[黒マントの男](一端改め)
  「おい、その名前で呼ぶなっ! ここではその名前は使っていない。 おれは
   ブラックと呼ばれている。 ここではそっちで呼べ。
   マント野郎どもは、みな何処の誰べぇだかお互いに知らん。
   感知しないらしい・・・。 お陰で、簡単に懐に潜れたって寸法だ。」

こういち
  「答えになってない・・・。」

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「ここのやつら・・・、お前を捕まえたがっていた。
   トップ総帥の指示だ、理由は知らねぇがな・・・。」

こういち
  「なんで・・・?」

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「知るかよっ! そいつを知りたくて今こうして潜り込んでんだぜ。 それが分りゃ
   苦労しねぇの。」

 声を潜め、大きなモーションの身振り手振りで会話する Ryuichi 。

こういち
  「今日の朝、なぜおいら達を逃がしたの・・・?」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「わかんねーのかよっ!
   今おまえとドンパチやって、オレ様の能力を明かしたくねぇのよ。 やつらの本
   性すら知らないのに・・・。
   追い出されでもしたらせっかく潜ったのにみんな水の泡ぢゃねぇーか・・・。」

 後方の通路交差部に、人影が見えた・・・。
 二人はなんと、突如高速で移動して姿が見えないように会話を続けていた。

こういち
  「なんだよ、あんなのブッ放しといて・・・
   Ryuichi ならちょちょいって片付けられるぢゃん・・・あいつら・・・。」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「だからぁー、伸びたやつの口を割らすこと出来ねぇだろうに・・・。
    ( 夜でよく見えないが、昼間だと恐らく・・・30人には見える程の分身の術
      に見えるかもしれない! )
   やつら、なぜお前を拘束したいと思うよ。」
こういち
  「仕返しとちがうか・・・?」

 後方の人影が消える。 すると再び元の並んで歩く姿に戻る。

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「オレもそう考えたさ。 だが、今の総帥は結構冷静でな、何がなんでもこうい
   ち、お前を倒すという強い意志が感じられないんだ・・・。
   何か別の目的があって、それで利用するため・・・
                          そんな風に感じるぜ。」

こういち
  「別の目的ね・・・」

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「そう言えばおまえの彼女、指名手配になってるぞ。」

こういち
  「知ってるよ・・・。」  サッ台風

            ズゴーーーーン>>>

 突然、講堂内から壁を突き破り、塊が飛来してきたっ!

       ガシっ★ぐー   それを片手で受け止める[黒マントの男]

[緑マントの男]
  「ブラックか。 脅かして悪いな。」

 片手で受け止めたのは、全身が焼けて煙を吹いている全拳武道団 [南九州支部] 支部長
 菊永 英知(キクナガ エイチ)の身体であった。

 ヒョ~~イ彡彡  と、そのまま講堂をブチ抜いて出来た穴に向かって
 投げ返した。

[黒マントの男]
  「何、大したことではない。 気にするな・・・。」

 そして振り向きもせず、再び前に歩き出したのだった。
 開いた穴が小さく見える距離になると、こういちが横に戻ってくる。
                        サッ台風

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「おまえを誘き寄せる[えさ]にするんだろうがな。
   回りくどいぜっ!」
                  ==シュっパンチ
 突然、こういちの頭目掛けて、左の拳をぶち込むっ!
                          パシっ★ぱー
 難なく右の手の平で包み込んで止めたこういち。

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「なんでこうストレートにやらねぇかな・・・。」

 こういちはすぐに開放した。 再び普通に歩きながら会話する Ryuichi 。

こういち
  「痛い目に遭っているからね。」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「おまえとやり合ってた頃は楽しかったぜ・・・。
   目標というか、それだけを目掛けて突っ走れた。 だが今はどうだ。 顔色を伺い
   ながら、配下の振りして団長の掃除役・・・。 ストレス積もり過ぎだ・・・。」
こういち
  「自分で飛び込んだんじゃない・・・。」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「それを言うな・・・。 だがここに居ると、何かってぇとこういち、お前に関する
   ことばかりだ。暇になるどころか、ワクワクしてくるねぇ。」
こういち
  「じゃ、いいんじゃない?」

 とそこへ、気配を感じさせぬまま、突然一つの塊が Ryuichi に近づいたっ!  サッ台風
         サッ台風  Ryuichi が反応し、避けた後に構え立つ。

こういち
  「姉ちゃんだよ・・・。」

和恵姉さん
  「お久~♪」

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「て、てめぇ・・・『お久~♪』 ぢゃねぇっ!
       まったく・・・脅かしやがって・・・。
                条件反射で構えちまったじゃねぇかっ!」
   ( 構えを解く Ryuichi 。 )

和恵姉さん
  「バァ~か、こんな所でやる訳ないでしょ・・・?」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「う、うるせぇー、そ、そのくらい分ってら・・・。」
和恵姉さん
  「感心ね、こんな息苦しいところに御厄介になってるなんて。。。」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「感心されたかねぇーよ。 息苦しいのは・・・
                         分ってるじゃねぇか。。。」
和恵姉さん
  「ふぅ~~ん、、、マント君達って、ただのスペックでは無さそうね。
   [気]質が違うわ、皆。
   それに団長さん、なんか全然格が違うぢゃない・・・。
                      楽しそうなところみたいだけど♪」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「イケイケの姉貴ならそりゃ楽しいだろうぜ。
                  だが、こっちの身にもなれ・・・。」
こういち
  「ワクワクしているらしいよ♪」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「バ、バカ、そ、それはだなっ・・・」

和恵姉さん
  「何が分るまでここに居るつもり・・・?」

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「あぁ、こういちの彼女を探せと号令が出たが、目的はこういちを誘き出し、
   交換条件を飲ませて何かの行動目的に使うためだと思う。 その何かの目
   的がはっきりと分るまで・・・だな。」
和恵姉さん
  「感心な事ね。 偉いわぁ~♪ なんの得にもならないのに。。。
   いいわ、私たちも彼らの動きの情報が欲しいの。 あなたの力を見せ付け
   る時、あいつらをぶっ潰す時、などなど、協力出来る内容なら、あなたに
   加勢するわよ。
   それまでがんばってね~☆
   この間はリツコ、他の娘達を守ってくれて、ありがとう。
                       この借りはいつか返すわ。」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「ふん、こいつらぶっ潰すくらいオレ様一人で十分だっ!」

こういち
  「そろそろ・・・。 長居は禁物・・・。」
和恵姉さん
  「そうね、ぼちぼち私たちは行くわ。 何か差し入れで欲しいものがあった
   ら持って来るわよ。」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「ここは刑務所じゃねぇっ!」

和恵姉さん
  「はいはい。。。 じゃね~♪ 」   サッ台風
                          サッ台風

[黒マントの男] / 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi (改め)
  「全く・・・食えねえ姉ちゃんだぜ・・・。

   だが、不思議と何か暖かさを感じさせやがる・・・。
                 こういちが羨ましくさえ思えてきた・・・。
   ここのやつらの裏の目的、絶対に掴んでやる。 ちんけな目的なら、その場でオレ
   様がブッ潰してやるさ・・・。」


~~~
   ~~~
      ~~~


 車ブッブー  スピーカファン

 都会の街中に響く車の騒音やクラクション。 行き来の多い車道の脇の歩道を、そし
 てビルの谷間の細い道路などに、同じTシャツにウインドウブレーカーという同じ出
 で立ちの二人組が、あちらこちらに見受けられる。
 キョロキョロとしきりに首を動かし、カップルで歩いている女性を覗き込んだり、喫
 茶店、ファミレスなどでは必ず店内を一通り見渡し、たまに手元の写真を見直してと、
 誰かを探す姿が有り有りと判る様子で、利江を捜索する全拳武道団たち。

店員
  「こ、困ります・・・勝手に・・・」
武道団員
  「すぐに済む、人探しだ。」

 それが喉かな田んぼ道でも、川沿いの砂利道でも、大きなスタジアムの入り口付近で
 も、駅の改札口付近でも、ありとあらゆる場所に見受けられる。 かれら成りに賢明
 な捜査を展開していた。

 日が沈み、夜の帳(とばり)が下りると、昼間とは違う光景も見受けられた。

呼び込みのボーイ
  「こらこら、勝手に店内に入るな!」
武道団員
  「人を探すだけだ。」

呼び込みのボーイ
  「そうやって何か理由つけて、おれら門番をかすめるやろうが多いんだよ。
   テメーらもその口かぁ? あん?」





                              -つづく-




第4-419話 告知 -03 へ
 (ますます怪しいじゃねぇか)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年10月14日 13時58分11秒
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