若い入院患者-2
昨日からの続きです。少しづつ、何気なく話しかける私。「どっか痛むの?」「……うん」「お友達、早くよくなるといいね」「……うん」そんな感じから話が始まって、A子改め栄子(これも仮名だがね)は色々話し始めた。ため口っていうより、かなり上から目線的口調の栄子。21歳の私としては栄子の年齢が気になってきた。で、核心に。私「栄子ちゃんって、いくつ?」栄「16」(内心驚愕の私。若くは見えたけど、16とは…)私「へ……へぇ、私と5つ違うんだー」固まる栄子。ちょっと偉そうになる私。へー!!!「あんた……11なんだー!?しっかりしてるねー!!!」………………。違うよぉぉぉおお。21だよぉぉぉおお。(泣くなよ、おれ)でもって、その後があります。年齢がわかっても、ため口だった栄子。それからちょっとして、出身中学の話になり、栄子の出た中学と同じ中学出身の(女子高時代の)友人がいた私は私「あぁ、大河(仮名)が出た中学だー」と。すると…栄子の顔色が変わったのです。栄「……大河っ!?大河ってマコト先輩っすかっっ!?」私「ああ、マコトって大河の弟だと思う。 『サマー』って喫茶店の子だよ」栄「サマー!???ひぃぃぃいいい(声にならない叫び声)」それを境に栄子は私に完全敬語。何をするにも子分のように使いっっぱになり、朝のお湯くみもやってくれました。マコトくんってのは、その辺りの中学の暴れん坊たちの全てをまとめあげている…まあ…何て言うか……栄子たちにとっては相当怖い存在だったらしいのでした…。お姉ちゃんは全然そんな感じじゃないんだけどね…。退院していくまでの数日間だったけど、看護婦さんたちの私を見る目が変わったのでした…ふーっ。 人生の中の短い時間でしたが「姐さん」気分満喫。しかし…居心地の悪さも満点でした。二つポチしていただけるととても嬉しいです。いつもありがとうございます。