悪循環を断ち切る
Q:悪循環を断ち切るには、どうしたらいいですか?A:よいことをさしはさむ。 唐突なQA形式です。なづけて「シンプルな問いシリーズ」!(シリーズ化なるのか!?)心理療法系の本を読んでいて、自分の頭に整理されて入ってきたことを自分の言葉でまとめてみます。悪循環を断ち切る方法としては、ブリーフセラピーでは「なんでもいいからちがったことをする」といった言われ方をしています。これは非常におキラクでナイスな表現です。で、やる前はそれがいいかどうか分からなくてもいいから、とにかくAという行動をしてみて、それがいいことだったなら、悪循環の鎖はすでに断ち切れたということです。環境問題を学んでいると、南極の氷が、はしっこだけが溶けて流れただけで残りの全部がなだれをうって流れ始める、という解説を読んだことがあります。これはとっても具合の悪いことですが。この逆をいけばいいわけです。地球温暖化で氷がとける例のように、「ちょっと悪いことが起こると、いままでのよい循環が崩れる」ということも真であり、逆もまた真なわけです。良い場合の具体例はここでは書かないので、自分で思い浮かべるか、参考図書に手を伸ばしてみてください。(^^)ちなみに、今読んでいるのはこれです。『タイムマシン心理療法~未来・解決志向のブリーフセラピー』(黒沢幸子、日本評論社、2008、1900円=>送料無料!)【目次】(「BOOK」データベースより)姉御肌のリカ/ミイラのサトシ/ロングヘアのユウコ/ツッパリギャルのルミ/夫婦の大事件/他力本願のジュンコ/サボテンのミキコ/ヤヨイのミラクル/未来時間ピクチャー二題/摂食障害のヒデヨ/仮面うつ病のトミオ/リョウタ愛羅武勇/ミナコの家庭内暴力/質問の前提/あなたはそのままで素晴らしい もうすぐ読み終わります。解決事例集で、カウンセラーとクライアントの会話のやり取りなど、具体的に載っています。読み物みたいで読みやすいです。なお、今回の内容に興味をひかれた方は入門書として下の本がお勧めです。『"問題行動の意味"にこだわるより"解決志向"で行こう』『〈森・黒沢のワークショップで学ぶ〉解決志向ブリーフセラピー』(森俊夫/黒沢幸子, ほんの森出版, 2002, 1800円)過去の関連する日記『<森・黒沢のワークショップで学ぶ>解決志向ブリーフセラピー』