サトワン備忘録

1995年、コロンビア　トライスター映画配給

原作：
　クリス・ヴァン・オールズバーグ

監督：
　ジョー・ジョンストン

キャスト：
　アラン＞ロビン・ウィリアムズ
　サラ＞ボニー・ハント
　ジュディ＞キルスティン・ダンスト
　ピーター＞ブラッドリー・ヒアース

　児童文学ベースのスペクタクルファンタジー。途中心臓に悪いシーンが頻発するが、胸のすく結末とお約束の大団円は、万人に安心してオススメできる。

　とだけ書くとありきたりだが、何がいいって主人公である浦島太郎男・アランのズレたキャラクター（Ｒ・ウィリアムズの演技が最高！）と、子供達とのやりとり。また随所にちりばめられた小技の利いたコメディシーンが、危機的状況の連発する劇中で、絶妙な息抜きとなっている。泣かせの場面も上手い。些かのあざとさは承知でホロリとしてしまう。
　また子役二人がいい。ジュディ役のキルスティン（何であんなに老けちゃったの（Ｔ＿Ｔ））ダンストの存在感に満ちた美少女ぶりなどは必見である。

　公開当時ウリとなっていたＣＧは、流石に10年以上前の技術であるだけに微妙な不自然さが目立つ。だが緩急をつけ二転三転するストーリーは、単純明快ながら最後まで観客を退屈させる事無く引き込んでくれるだろう。今現在までこの作品が好評価を受けているのも頷ける内容だ。
　親子揃って楽しめる良作をお探しの方、映画は徹頭徹尾娯楽であっていいと思う方なら、ご覧になって損はないと思う。あっと驚く素敵なラスト。ご都合主義もオールオッケー！

　「最後に言い残すことは？」「ジュマンジ！」
　……完璧だ（笑）。