サトワン備忘録

1998年、ソニー・ピクチャーズ　エンタテインメント配給

原作：
　ジョンストン・マッカリー

監督：
　マーティン・キャンベル

総製作指揮：
　スティーヴン・スピルバーグ

キャスト：
　ディエゴ（初代ゾロ）＞アンソニー・ホプキンズ
　アレハンドロ（二代目ゾロ）＞アントニオ・バンデラス
　エレナ＞キャサリン・ゼタ・ジョーンズ
　モンテロ＞スチュアート・ウィルソン

　永遠のヒーロー「怪傑ゾロ」。作品を楽しむというより、フェンシングのシーン目当てでレンタルしたら意外にも大当たりだったこの作品、ぶっちゃけハリウッド版時代劇だが、滅茶苦茶面白かった！

　寡聞にしてA.ドロン、フェアバンクスを始めとするこれ以前のゾロ作品は未見だが、気品と貫禄に満ちた初代ゾロと、些か粗野だが精悍な魅力の二代目ゾロの競演は、おそらく歴代ゾロファンにも必見だろう。
　義によっての仇討ち。師弟の絆。正体不明の正義の味方。そしてヒーロー世代交代という王道の展開は、古き良き特撮＆少年漫画にどっぷりと漬かった自分のごとき「大きなお友達」の魂をも震わせるものがある。

　様式美（お約束）満載の華麗なチャンバラシーンと、ヒロインのムチムチドレスの胸元に目を奪われつつ、「初代ゾロがハンニバルに見えたらどうしよう」という危惧も杞憂に終わったサー・アンソニーの名演（殺陣も含む！）、単なる悪人に留まらない魅力的な悪役など、映画的な見所も多い。未見の方は、一度レンタルしてみても損は無いはずだ。

　劇中、一緒に観ていた相方が「これって男版『マイ・フェア・レディ』だね（・ｗ・）ｂ」とかほざいていたことは、とりあえず記憶から抹消（Ｔ＿Ｔ）。