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カテゴリ:野獣の像
啓示15・16章-七人のみ使いが七つの災厄を注ぎ出す(10)野獣の像を崇拝する者たちに悪性のかいようが生じたとは?
(1)野獣の崇拝者に生じる悪性のかいようとは何を意味するか? 「害をもたらす悪性のかいよう」が,「野獣の印を持ち,その像を崇拝していた者たち」に生じました。(啓示16:2)野獣の印を持つ者も、野獣の崇拝者たちを意味します。では、野獣の崇拝者たちに生じる悪性のかいようとは何を意味するのでしょうか。
クリスチャン・ギリシャ語聖書の中では,かいようを表わすギリシャ語のヘルコスという言葉は、はれ物を意味するヘブライ語のシェヒーンという言葉に対応する語です。ですから、かいようとはれものをほぼ同じであるとみなすことができます。
Ulcerous lesions that occurred in somewith with inflammatory bowel syndrome. Crohnie 野獣の崇拝者に悪性のかいようが生じる
(2)ファラオ崇拝者のエジプト人は神の不興を被り文字通りのはれものを経験した
はれものを意味するビシュヒーン ラー は、ギリシャ語セプトゥアギンタ訳の出エジプト記 9章9節にも出て来ます。出エジプト記によると、エジプトでモーセとアロンが窯のすすを天に向かって巻き上げるとエジプト全土で、エジプトの人と獣について水ぶくれを伴うはれ物となりました。(出エジプト9:8,9)
モーセの時代にエジプト人ははれ物に苦しんだ
それで、エジプト人が経験したはれ物は、ファラオの崇拝者たちに対するエホバ神の不興を表わしていたということができるのではないかと思います。とりわけエジプト人は、イスラエル人を奴隷として虐待していました。(出エジプト1:3) また、エジプト人がファラオの崇拝者であるということは、いわゆる、政治国家や政治指導者を崇拝しているわけですから、野獣の崇拝者ということができます。ですから、昔も野獣の崇拝者たちははれ物に悩まされたことがありました。そして、将来、野獣の崇拝者たちは、悪性の潰瘍に苦しむことになります。 (3)昔神に不従順なイスラエル人はエジプトのはれ物で打たれた さらに、イスラエル人も「あなたの神エホバの声に聴き従わず,注意して,わたしが今日命じるそのすべてのおきてと法令とを守り行なわないならば」,神から「エジプトのはれ物」で打たれるだろうと警告されました。「エホバはあなたの両ひざと両脚を悪性のはれ物で打ち,あなたはそれからいえることがない。それは足の裏から頭のてっぺんにまで至る」(申命記28:15,27,35) それで、イスラエル人が経験したはれ物は、エホバ神への不従順に対するエホバ神の処罰の表われの一つでした。それはいえることのない悪性のはれもので全身に生じました。 (4)イスラエル人は神に反逆し他の軍事強国に援助を求めたのでかいようはいやされなかった 後代になっても、イスラエルとユダはエホバ神に反逆し続けました。エホバは、イスラエルとユダに関して、「彼らの中には淫行の霊がある」、「エホバを彼らは認めなかった。」と描写されました。(ホセア5:4)そのため、エフライム(イスラエル)は病気であり,ユダには「かいよう」ができている,と描写されました。(ホセア5:13) それでも、ユダは、敵からの保護を求めてエホバに依り頼むことをせず,アッシリアの王に援助を求めました。しかし,アッシリアはイスラエルのかいようをいやすことはできませんでした。それで、かいようとは、彼らがエホバを認めず、夫ではなく、情夫に頼る淫行の妻のように、他の軍事強国の軍事力に頼っている状態をエホバがどのようにみなしているかを表わしていました。
ですから、アッシリアの軍事力に頼ることは、野獣を崇拝するのと同じでした。結果として、エフライムもユダもエホバ神の是認と保護を失い、最後には、エフライムはアッシリア、ユダはバビロンから軍事攻撃を受けて、国家として存続することができなくなりました。 (5)バビロンに流刑に処せられた神の民もかいように悩まされていた 後に,バビロンへの流刑に処せられたシオンの民は,かいように悩まされている者として描かれました。「あなたのかいようのためには,あなたの言い分を弁護する者はいない。あなたのためには,いやす方法もなく,直すこともできない。・・・わたしは敵のむち打ちをもって,残酷な者の懲罰をもってあなたを打った。あなたのおびただしいとがのためである。」(エレミヤ 30:12‐15) バビロンへ流刑にされた者たちの一部は、自分たちがバビロンに流刑にされることになった原因となる態度を悔い改めませんでした。つまり、エホバに頼るのではなく、偶像や他の軍事強国に頼るという霊的な淫行に傾く態度を改めませんでした。そのために、やはり、そのかいようはいやされませんでした。 (6)かいようができるとは比ゆ的な病気で野獣の崇拝者は神の律法を無視して自ら滅ぼし合う 野獣とその像を崇拝するために、文字通りの病気に感染することはありませんから、かいようができるとは比ゆ的な病気の表れです。比ゆ的な病気も文字通りの病気と同じく、文字通りの死をもたらします。 イザヤ1章には、イスラエル国民が霊的な病気であることが説明されています。これは、野獣の崇拝者が、神の目に清く健康でなく、病気であることを示していると思います。(イザヤ1:4-6)罪深い国民は、神の律法を無視する生活のために、体全体が神の目に病んでいました。 野獣とその像の崇拝者は、エホバ神ではなく野獣とその像を崇拝します。野獣の数字は、人間の数字なので、野獣の崇拝は人間の崇拝という事もできます。ところが、人間は、神から離反したアダムの子孫であるため、神の律法を無視する傾向があります。(ローマ5:12) しかし、物事を正しく見る神の目から見ると、野獣とその像の崇拝者は、神の律法を重んじていないので、霊的な病気に感染しています。そして、殺人や流血に陥って、比ゆ的に悪性の、つまり慢性のかいようが生じ、それが治らないという事が起きえるでしょう。 将来、野獣の像が設立される時代に、昔のバビロン、メディア・ペルシャ、ギリシャ、ローマ、そして、米国を含むその後継国ではとりわけ、野獣とその像の崇拝、つまり、政治支配者、あるいは政治国家、また、特に国際政治組織の強制的な崇拝が行われるでしょう。 野獣やその像は、人々を強制して、人々に戦争をすること、殺人をすることを強いるでしょう。人々は、おのおの自分が崇拝する者のために、流血を行なうでしょう。そして、それは、霊的な死、そして、戦い合って自ら滅ぶという文字通りの死という結果を刈り取ることになります。野獣の崇拝者たちは、お互いに大患難で戦い、同士討ちをして滅ぼし合う結果になるでしょう。
それで、七人の使いの第一の者が、神の怒りが入った鉢を注ぐと、野獣とその像の崇拝者に悪性のかいようが生じたとは、野獣とその像の崇拝者が神の目に霊的な病気にかかっているように映っていることが明らかにされるということでしょう。 表面的に北の王と緋色の野獣の行なう事は、成功しているように見えます。しかし、北の王あるいは南の王の崇拝者であれ、北の王の設立する緋色の野獣の崇拝者であれ、野獣の崇拝者たちは、エホバ神の観点からいうと、悪性のかいようが生じているようなものです。悪性のかいようにかかっているとは、いわば皮膚がんになっているようなものです。癌にかかっている人は、いやされないならば、最終的に死にます。彼らは皆互いに戦い合って滅ぼし合います。 悪性の潰瘍で死ぬように野獣の崇拝者たちは戦いあって滅んでしまう 最後には、地の王たちは、緋色の野獣に権威を与え、緋色の野獣が南の王を攻撃する大患難が生じます。そして、野獣の崇拝者たちは、自ら戦い合って滅んでしまいます。自分たちの霊的な病気のために自ら滅んでしまいます。 さらに、神の目から非とされ、神からの救いにはあずかれません。この事物の体制が神の政府に移管する時には、神から裁きを受けて命を失うことになります。野獣とその像の崇拝者にならないようにしましょう。
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Last updated
April 15, 2018 03:26:06 PM
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