|
カテゴリ:島唄
奄美本島の南の外れ。島の中心部から車で1時間。 島の人でも訪れたことがない人が多い、美しい山と海に挟まれた 人口200人足らずの集落、節子。 そこに節子のとみさんは、今から100年ほど前、本当に住んでいた。 節子に、とみさんが使っていた三味線を持っている人がいて、 見せていただいた。 見せてくれた方は、とみさんが晩年、一緒に暮らした方のお孫さん。 彼女のお姑さん、99歳、集落で一番年長のよねばあちゃんは、実際にとみさんを見たことがあるという。 とみさんは、美人なばかりか、 馬に乗って、鉄砲を持っていのしし狩りをするような人だったらしい。 とみさんが一緒に暮らした人は、同じ瀬戸内町の勝浦という集落の人。 いのしし狩りの仲間だったとか。 とみさんの美しさを唄った歌をもう一つ、夜、島のじいちゃん、ばあちゃんに唄ってもらった。 くるだんど節の一つ。 ♪照りきゅらさ 14日お月とぅ15日お月ぬ 照りきゅらさ うりゆんま きゅらさ 島や節子ぬとみ姉 目眉や うりゆんま きゅらさ♪ (14夜、15夜のお月様が照るのよりも 節子のとみさんの顔立ちは美しい。) 築地俊造さんが歌ってくれたのは、俊良主節の歌詞。 破れた着物をきてもとみさんをお嫁にもらいたいと 唄っているのは、一切朝花節の歌詞の一つ。 どれも、今唄われている代表的な島唄。 3つの歌にも歌われるくらいのとみさんという女性は いったいどんな人だったのだろう? 想像がふくらむ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[島唄] カテゴリの最新記事
|