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カテゴリ:奄美の自然
雨混じりの天気に、南部の山に出かけました。
森の木々にとっては、雨は幸せ。 雨にぬれて、とても気持ちよさそうです。 森には、一つも無駄なものはありません。 小さな小さな昆虫も、枯れた葉っぱも森の循環の中では とても大事なものです。 けれども、人間の眼は、勝手にこれが大事と価値を決め、 それに値段を付けてしまいます。 その結果がこれ。 (写真提供 高 美喜男さん) シコウランです。 環境省のレッドデータブックでは 絶滅危惧IB類(近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)、 鹿児島県指定希少野生動植物にも指定されています。 毎年美しい花をひっそりと咲かせていましたが、見事?になくなっていました。 人間の手が届かない木の高い場所、しかも道から少し離れたところにあるので 採るのにはかなりの手間がかかったと考えられます。 ネットでは、数万円で売られているシコウラン。 この植物がもしそんなに高くなかったら、 普段人がいかないような場所までわざわざ出かけて、 大変な手間をかけて、採集されたりしなかったのでは? と思うとなんだかとても悲しくなります。 お金で心が動く今の価値観が変わらない限り このようなことは、これらからもなくらないでしょう。 野に咲く花は、そこにあるからこそ、美しい。 消えつつあるのは、自然の宝物だけではなく、 心の中の宝物かもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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