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カテゴリ:奄美の自然
![]() 久しぶりに、加計呂麻島の於斉(おさい)を通ったら、 デイゴの大木が切られてしまっているのを発見!! このデイゴの木は、今まで於斉の集落の入口にあり、 横にある大きなガジュマルの木と一緒に 集落を守る門のように静かにたたずみ、 訪れる人を優しく迎えてくれていました。 これが切られる前の風景。 ![]() 今は、こういう姿に・・ ![]() なんでも、デイゴヒメコバチという害虫のせいで、 デイゴが弱って、枝が落ちてきてしまったので、 もしこのまま他の所も枯れて倒れたりしたら危ないので そうならない前に、倒したとか・・・ そのうち、近くにある立派なこのデイゴの木も倒す計画とも・・ ![]() 木に寄り添ってみると、確かにまだ生きている感じがしました。 この木が切られてしまうなんて・・と思うと、胸が痛んで仕方がありません。 さらにこのままだと、有名な諸鈍のデイゴ並木の一部も切られてしまうかもしれないと 聞いて,いてもたってもいられなくなり、 さっそく瀬戸内町役場さんに事情を伺いに行ってきました。 曰く、 ”私たちも今まで薬を撒いたりして、なんとかデイゴヒメコバチを駆除しようと 努力してきたが、思うように効果が上がらなかった。 於斉のデイゴについては、効果が上がらないまま、 枝が腐って自然に折れてしまい、住民や他の方達にもしも何かあってはと 心配する区長さんから要望があったので、瀬戸内町にいる樹木医さんとも 相談して、切った。 諸鈍のデイゴについても、私たちとしても出来れば切りたくないので 出来るだけの努力はしているし、これからもそうするつもりだが、 どうしてもということであれば 切らざるを得ないということもありうる・・” ということでした。 担当の方としても苦渋の決断で、本心は切りたくないんだということがわかりましたが、 だからと言って、このまま、何百年も生きてきたデイゴを根元から切ってしまってよいのか、 他の方法はないのか?、 ”出来るだけ切らずに済むように、がんばってください。”と 伝えて役場を後にしましたが、何ともやりきれない気持ちが残りました。 デイゴの木が切られるのにかかった時間は、たったの半日弱。 切り株から新しい芽が出て、また大木になるのには、 長い長い年月がかかるのです。 ![]() 諸鈍のデイゴ並木に美しく咲くデイゴの花。 これらの木々が今後も美しく花を咲かせ続けることができるように 木を切るという選択肢以外に、私たち人間にできることは一体何なのか? もし何か良い知恵があったら、教えてください。 お願いします。 連絡先 iyashinoamami@song.ocn.ne.jp まずは、こう祈ることから始めたいと思います。 次の世代に、この島を美しいまま残していけますように・・・ とうとがなし お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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