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カテゴリ:原発
![]() ![]() 7月16日、17日と2日間にかけて、村全体が計画的避難地域に指定されている 飯舘村の役場が現在移転している飯能町と 原発30km圏内にあって、緊急時避難準備地域に指定されている 南相馬市原町地区にある原町第2中学校を訪問し、 それぞれの場所で、一日カフェ&マッサージボランティアをさせていただきました。 先月、飯舘村と南相馬市を訪れたときに思ったことは、 ”もっとゆっくりそこにいらっしゃる方々とお話してみたい、 お話する中で、自分たちに何ができるか考えてみたい” ということでした。 そんな中、お客様に”被災地で、カフェをやったらすごく喜ばれたらしいよ。” との話を聞いて、それなら私にもできそうだと思いました。 奄美や沖縄の人たちは、お茶の時間をとても大切にします。 お茶の時間は人と人が心を開きあう大事なきっかけを作ってくれるものなのです。 一杯のお茶を一緒に飲むことで、現地にいらっしゃる方々の気持ちに 少しでも寄り添えたら・・そんなことを考え、今回の企画となりました。 お茶は、奄美の人たちが風邪をひいたときなどに飲む 木を煮出してつくる”くびき茶”、 コーヒーは、東京で85歳でコーヒー豆卸店を起業し、 100歳の今でも自分でアフリカに豆を買い付けに行き、 自転車で豆を届けに行く、とてもその年には見えない元気いっぱいなおじいさん、 安藤さんの有機コーヒー豆を、すり鉢で摺って、お出ししました。 お茶請けには、 ”つなげる布 つながる想い”の出展作家のひとり、 石垣島の当銘光子さんから届いた石垣産パイナップル、 国立にあるオーガニックカフェ naoカフェさんが焼いてくれたマヤナッツクッキー、 前回一緒に行ってくれた茨城のあやこちゃんから届いた 自家製のキュウリを自家製の醤油などつけたお漬物、・ その他、数名の方からいただいた手作りお菓子など・・ コーヒー豆の良い匂いにつられて、ぼちぼちと人が集まってきてくれました。 ![]() 震災で、家や職場を失った方、 家はあっても放射線値が高くて家に帰れない方、 福島のことをテレビで見てたら、涙が出てきて仕方がなくて、 ずっと何かできないかと思っていたら、たまたま募集があって、 お手伝いに来られた方、 震災にあって、近くの避難所に避難したが、 設備が整わないので、一週間後に自衛隊の車に乗って新潟の避難所に移動し、 そこで2カ月暮らし、やっとこちらに帰ってきたという老夫婦も・・ 家はなくても”やっぱり故郷の福島がいい。”けれど、 ”思いがけず新潟に行ったが、皆さんにとてもよくしてもらって いいご縁ができてありがたかった・・”ともおっしゃっていました。 阪神大震災で大きな被害にあった兵庫県西宮市から夜行バスに乗って 炊き出しに来られたボランティアグループにも出会いました。 ![]() 横浜から演奏に来られたご夫婦も ![]() ”100歳のおじいちゃんのコーヒー豆にあやかって、私も長生きしよう。” とおっしゃった被災者の方もいらっしゃいました。 みなさん様々な想いを持って、この場に集まってこられたのでした。 一緒にお茶を飲むことで、少しずつ想いがつながるのを感じました。 特になにをするでもなく、こうやって一緒にお茶を飲み、 一緒の時間を過ごすことの大事さ・・ ”自分のできる小さなことをゆっくりやっていこう” そう思えた2日間でした。 ほんの短い時間だったはずなのに、なんだか立ち去りがたいような・・ もっといたいような・・不思議な感じがしました。 ぜひ、また来たいと思います。 マッサージボランティアのほうもおかげさまで好評でした。 ![]() 施術をしてくれた、ひろみ整体のひろみさん、 タイマッサージのかよちゃん、どうもありがとうございました。 現地に行く車は、自動車ジャーナリスト協会さんから 無料で貸していただきました。 カフェに必要な道具とお茶を飲む器は、、”つなげる布、つながる想い”の会場となった 器とカフェ ひねもすのたり さんが快く貸して下さいました。 コーヒーやお茶を入れるお水は、奄美のお水 amairoを 7月7日島唄を歌ってくれた 脇田真由美さんから提供していただきました。 必要な資金は、”つなげる布、つながる想い”の売り上げの一部と 出展作家のひとり山本恵子さんの小人の巾着の売り上げ、 そして、有志の方々の志でまかなわせていただきました。 ありがとうございます。 残った資金は、次回の分に回させていただきます。 受け入れて下さった飯舘村役場の方々、原町第2中学校内にいらっしゃる方々 一緒に行ってくれた方達、 そして、有形無形に応援して下さった皆様、 どうもありがとうございました。 ![]() ![]() 住民の9割近くが避難して人の手が入らなくなった飯舘村内の田畑、 放射線値が高いため、作付禁止となっています。 ここにいた方達や自然がどうなっていくのか? 毎日電気を使っている私たち全員がしっかり目を開いてみつめ、 そして、次世代のために、いったいどうしたらよいのか? 自分にできることはなんなのか? しっかり考えていく必要があると思います。 もう2度と,故郷に帰れない方を生みださないためにも・・ とうとがなし ![]() (原町第2中学校の避難所の職員の方々と) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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