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ファンダメンタル分析派である自分へのいましめです。
ファンダメンタル分析派初心者のかたには、企業の本質的価値を分析するためにバランスシートを分析することが必要十分条件であると勘違いしている方がいるかもしれません。しかしバランスシートは企業の実態を残念ながら表してはいないのです。バランスシートを過信してはいけません。ただしその限界をわきまえて利用することで十分儲けを出すことは可能です。 粉飾をしているなどの会計トリックを使っているということではなく、正しい会計処理をしていてもバランスシートは企業の本質的価値を表すことはできません。 たとえば減価償却。定率法と定額法を使えばまったく違う結果が出てきます。そしてその簿価はその資産の本質的価値をまったく表してはいません。立地のよい良く管理された賃貸建物も、立地が悪く、管理がずさんで借り手がないような賃貸建物も、取得価格が同じで築年数が同じで、減価償却方法が同じなら、バランスシート上には同じ資産価値=簿価として表示されます。 また在庫。在庫評価の方法にもいろいろな方法があり、どの評価方法を取るかによってまったく金額が違ってきます。鉄のように腐らないものならいいのですが、果物のように傷むのが早いものなら、毎日のように鮮度が落ち、実質の価値は下がっていきます。流行のある衣料でも同じ。ゲームソフトでもビデオでも、パソコンでも同じ。その在庫がいくらで売れるかはバランスシートからはわからないのです。 普通、その企業のもつブランドは価値があります。製造ノウハウ、特許。これらもろもろの、企業の本当の財産、実力を示すもの、その企業の儲けの源泉はまったくバランスシートには反映されていません。だからバランスシートでは、企業の本質的価値を計ることは不可能なのです。 だから私は現・預金、投資有価証券、土地など実態を表している部分だけに注目して企業を選択しています。だから会計の勉強もそこそこで済ませます^^;。 もう少し面白い話をすると、建築資材、設備のリースの会社があったとします。縄梯子とかシャベルとか細かい小物。20万円以下のものがあります。儲かりそうだな~と思うと、こんなものを仕入れ、一回リースに出します。そうするとその年に全額経費として落とせます。でもその資材は2度でも3度でも、今後使えます。使えるものが資産価値ゼロで会社に蓄積されていきます。バランスシートには資産として計上されていない資産が企業に蓄積されていくことになります。含み資産の塊でもバランスシートはなんにも表しません^^;。 バランスシートばかりでは有りません。たとえば費目の建て方で損益計算書もまったく違ってきます。同業者でもまったく違う損益計算書になります。販促費、すなわちバックマージン、リベートをどの科目で処理するかによって売上高利益率や営業利益率がまったく違ったものになります。これも会計上認められていることです。だから単純に比較は出来ません。(当初花王とライオンの比較をお薦めしましたが、今確認したら昔ほど差が出ていませんでした。ごめんなさい:冷汗) また単に売上げといっても材料を仕入れ売上げをたてる会社と、原材料を支給されて加工賃だけを売上げに計上するのでは、同業種でもまったく違う損益計算書となるでしょう。だからサラリーマンとしてアナリストなどを生業としないなら、根掘り葉掘り会計の勉強をしなくてもいいのです。やるべきことはもっと他にあるのです^^; あなたと私は今日も強運です。ツイてツイてツキまくります。好運が雪崩のように押し寄せてきます。今日もワクワク面白く充実した一日をすごしましょう。一日の充実が一生の充実をつくる。万能天才ダ・ビンチに負けず、毎日を充実していきましょう。行動したものに幸運の女神様が微笑んでくださいます。いいと思ったことはそく実行に移しましょう。今日も元気でいきましょう(笑い) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.05 12:42:48
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