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まいかのあーだこーだ

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2019.04.13
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カテゴリ:パワハラ
パワハラの土壌となっているのは、いわゆる縦の社会や縦の組織です。

縦社会や縦組織は、
旧世代から新世代へと伝統を受け継ぎ、
上から下へと旧技法を継承するには有益ですが、
旧態にとらわれず変革を押し進めるためには、むしろ有害です。

しかも、それはまったく民主的なシステムとはいえず、
むしろ、すべての階層が抑圧される仕組みだといってさえ過言ではありません。

いわゆる上意下達による縦組織の命令系統が、
合理的かつ倫理的な結果を生むのかも大いに疑問があります。
ときには不正行為や隠蔽行為までもが、
上意下達によって無批判に遂行されてしまう場合があるからです。

平成の30年間において、
こうした縦社会や縦組織の弊害がいわれつづけましたが、
それにもかかわらず、なぜかいまだに日本社会の末端では、
この縦の抑圧に耐えるほうが「普通」であるという盲目的な信念が、
根強く生き続けています。



習慣や伝統にとらわれず、
あらたな合理性を見出して変革を進めるためには、
縦の組織よりも、
横に連携する組織のほうが、はるかに有益です。

しかし、日本の社会は、
同輩どうしを互いに競争させて差別化させることは好んでも、
なぜか横につながる組織へと連携させることを好まない。
(その傾向は学校の教育現場にさえ見られます)

なぜなら、そこには旧世代の恐怖が介在するからです。
保守的な日本人ほど新世代の変革を恐れるのです。
とりわけ体育会的で、経験主義的な傾向の強い層ほど、
下の世代による変革を警戒します。

若い世代から追い越されて取り残される恐怖。
みずからの経験主義が否定されることの恐怖。
従来の習慣を変えざるをえなくなることの恐怖。
異質なものへの寛容さや知性が要求されることの恐怖。
伝統が消えていくことに対する漠たる不安。

そうした恐怖と不安が、
社会における変革のポテンシャルを抑圧し、
従来的な縦の組織を心理的に支えつづけます。



とりわけ体育会的な組織では、
たいした歴史もなく、およそ合理性があるとも思えないようなくだらない習慣を、
いかにも「伝統だ」などと称して次世代へ強要する馬鹿げた傾向がありますが、
いうまでもなく、そうした類の「伝統」など百害あって一利もありません。
縦組織のなかで盲目的に代々強化されていくような伝統は、
たんなる惰性よりも、もっと有害だというべきです。

こうした傾向を取り除かないかぎり、
日本社会は永久に変わることができないでしょう。



近代以降の日本が、
こうした縦社会の呪縛から逃れられたのは、
唯一、明治維新のときと、敗戦後のときだけです。

つまり、伝統的な社会構造が壊滅的に崩れないかぎりは、
日本人は、いつまでたっても縦の組織に縛られつづけ、
けっして横に連携することを許されないのです。

バブル以降の平成の期間は、
本来、一刻も早い変革こそが必要でしたが、
体育会的に強化された日本の縦組織は、
形だけの無意味な「伝統」を保持するために、
あらゆる末端の現場において変革の芽を潰してきました。

平成の日本において十分なイノベーションが起きなかったのは、
けっして優秀な人材がいなかったからではなく、
組織への同調や慣習の護持のほうを優先させた日本の組織が、
あらゆる側面において変革のポテンシャルを抑圧したからです。

いまや60万超ともいわれる中高年の引きこもり層は、
この時代に日本社会が潰してきた人材の巨大さを物語っていますが、
それすらも氷山の一角にすぎません。
結果として生き残ったのは、
伝統的な縦組織に順応することで淘汰された層だけになっています。

同調性やパワハラ的な姿勢によって生き残った層は、
たしかにミクロな領域でなら勝てるかもしれません。
しかし、そのような層からなる組織は、
変革とイノベーションを必要とするマクロな領域では、
けっして勝利することも、生き残ることもできない。

事実、平成の30年間は、結果として国家的な敗北をもたらしました。



しかし、中高年世代が空白になっていく今こそ、
若い世代が横に連携した組織へシフトする千載一遇のチャンスです。
いまこそ、明治維新や敗戦後の時代のように、
縦の伝統や習慣にとらわれることのない「合理性の追求」が必要です。

そして、そのためには、
縦組織に順応して無意味な慣習や伝統を強要しようとする、
執拗なパワハラ層の残滓を除去していかなければならないでしょうし、

この際、そうしたパワハラ層や縦組織を二度と再生産しないための、
基礎的なシステムの構築も必要なのだろうと思います。





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最終更新日  2019.07.25 12:51:01
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