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カテゴリ:フランス料理の文化と歴史
「のだめカンタービレ」観てますか?
こう見えて、私も結構ハマってまして、、、フジテレビの月9のドラマですが、たまたま月曜が仕事の休日にあたった日に第3話だったか4話だったかを観たのがきっかけ。やっぱり普段は仕事をしている時間なので、毎週ビデオに撮って楽しんでます。 視聴率もかなり好調なようで、話題の番組のようですが、来週が最終回なんですね~ で、このドラマ、音大のオーケストラが舞台になっています。 主人公「のだめ」と「千秋」の恋の物語でもあるのですが、また一方で、番組をとおしてのクライマックスと呼べるのが「オーケストラによる演奏」の場面。 壇上に登場する、オーケストラの面々はそれぞれ「タキシード」姿での登場です。 「タキシード」、我々レストランのサービスマンにおいても多くのホテル・レストランで制服として採用されています。 当然カジュアルなお店ではもちろん店の雰囲気にあったユニフォームを用いますし、ガストロノミック・レストランでもまぁ、昨今ではスーツ姿での接客を採用するところも多く見られます。 なぜ、タキシードか? 音楽を奏でるのならば、衣装にはさほど気に掛けなくてもよさそうなものです。楽器を扱うのだからなるべく軽装で、しかも、緊張感を和らげるにはなるべく普段練習している時のようなTシャツ姿が適しているとも言えます。 ところが、「タキシード姿」、であるのは、ひとえにお客様への「礼」の表れでもあるのです。 高い、かどうかは別として、お金を払って下さるお客様をお迎えするのに、自らが「礼を尽くした」衣装で臨む。 「お客様が感動を胸にホールを後にする。」 レストランも目的は同じくであり、そういう意味で、タキシードは「礼装」のひとつでもあるのです。 話を「のだめカンタービレ」に戻して、いよいよ主人公であり、オーケストラの指揮者「千秋」が壇上に登場します。 このとき、彼が着ているのがタキシードではなく「燕尾服」。イブニングコート、またはホワイト・タイと呼ばれる装いです。 他の団員と違い、彼の蝶ネクタイは「白」なのです。その他、上着はおしりの裾のほうが長い「燕尾」スタイル。そして、テレビの画面からはよく見えないかも知れませんが、2本のラインが入った(このラインを即章と呼びますが)スラックスをはいているはずです。 この燕尾服が「正礼装」で、タキシードは「略礼装」。 テレビ映りがいいから、と、いう理由だけではありません。 つまり、蝶ネクタイは黒よりも白のほうがエラい。ベストも黒よりも白、ましてやカマーバンドよりもエラい。 ジャケットも、スラックスもこちらのほうが格の上では上位で、それを着ている「指揮者」はオーケストラの他の楽団員よりもエラい!ということになります。 ん、!?ちょっと待ってよ。じゃあ、実際に楽器で音を出しているそれぞれの演奏者よりも棒を振っているだけの「指揮者」の方が「エラい」ってことになるワケ!? そう言われてみればそうですね。というのも、、、 (次回に続く、、、) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 20, 2006 10:12:46 AM
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