カテゴリ:由来や歴史
●パンアメリカン航空から学ぶマイレージサービス・ポイント交換サービス Pan American World Airways/PANAM/パンナム航空 1988年12月に起きた「パンナム機爆破事件」で乗客の激減と多額の補償金という致命的なダメージを受けたパンナムの経営に、湾岸戦争による乗客激減と燃料高騰、そしてデルタ航空による支援策の白紙撤回がとどめを刺す結果となり、ついに1991年12月に破産し運行停止し、かつての名門は終焉を迎えました。 パンナムはまさにアメリカの繁栄とその先進性を象徴する企業と見なされ、スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」においてスペースシャトルの運行主体として想定されていたほどです。 実際に1960年代後半に、世界最初の民間宇宙飛行の運行会社になることを想定し乗客の予約を受け付け始めたことさえありました。 その終焉はアメリカ国民のみならず、全世界を驚嘆させる出来事でした。 直接の原因はこれらの事件ですが、実は裏にかくされた大きな要因がありました。 ●マイレージサービス 世界で初めてマイレージサービス提供をしたのはアメリカン航空で、1981年5月1日からサービスをはじめたAAdvantage(アドバンテージ・プログラム)です。 当時のアメリカン航空は、1970年代後半のジミー・カーター大統領 による航空自由化政策(ディレギュレーション)により低迷した業績の改善が急務でした。 窮余の一策として顧客囲い込みサービスである「アドバンテージ・プログラム」を開始ししました。 そして、一年間で100万人の会員を獲得し、成功を収めました。 一方、パンアメリカン航空はマイレージ用席の割り当てを増やしすぎて提携会社のアメリカン航空からの大量のマイレージ特典席取得者の流入を招き、その結果、有料客の減少を招いて会社の経営にとどめをさす一因となっりました。 ボディブローのようにマイレージポイントの交換が経営を圧迫していたのです。 ●ポイント交換と割引 30%ポイント還元の場合は30%オフという意味ではなく、例えば10,000円の商品をそのままの金額で購入すれば3000円分はポイントとして加算されるということです。 そしていつの日か商品に還元されます。言い換えれば現金化されることになります。 顧客がポイントカードを紛失したり忘れてしまったりすれば別ですが、この3000円分はいつか経営に跳ね返って来ます。 パンナム航空の場合も経営危機が叫ばれると急にマイレージ消化顧客が増大し、旅客はポイント無料顧客ばかりだったそうです。 最後は無料で人を運んで倒産を早めてしまいました。 お手持ちのポイントカード会社は大丈夫ですか? 経営者の皆さん!天災とポイントは忘れた頃にやってくる。 herpa wings 【ヘルパウィングス】Pan American World Airways(パンアメリカン航空)Being737-200 1:500スケール(505772) 渋谷模型 HOBBY SHOP @TOYS ★楽天 航空機模型 ダイキャスト一覧はこちらです。★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009/10/15 12:08:32 AM
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