テーマ:今日の出来事(288523)
カテゴリ:「共」育
昨日は、近隣の市までお出かけしました。
乗り換えの駅から乗った電車は、満席でした。 立っていると、後から、おばあちゃんが お二人、乗ってこられました。 きょろきょろされたのですが、 優先席にどっかり腰かけた10~20代とおぼしき男女、 おじさまをはじめ、車内のだれも微動だにしない しばらくして、優先席に座っていた 一人の男の子が立ち上がったのですが、 おばあちゃんが別の方向を向いている間に、 後から乗ってきた高校生とおぼしき女の子が腰かけてしまいました。 おばあちゃんたちはあきらめて、電車を降りました。 別の車両に移ったのか、次の電車まで待ったのか、 定かではありません。 なんだか、哀しいな~と思いました 日本人が持っていたはずの、目上の人を敬う文化、 弱者をいたわる文化は、どこに行ってしまったのだろう?と。 普段、自家用車で移動することが多く、 車内でのマナーを、親が伝える機会も減っているでしょうし、 親以外の大人が、注意する機会もめっきり減りましたね。 私も、見知らぬ子たちを注意する勇気はないです。逃げですけどね。 もちろんお元気なお年寄りもいらっしゃいますが、 彼女たちは、私たちよりも長い時間、 生きてこられた歴史を抱えていらっしゃる。 その重みに敬意を示し、席は譲ろうねと、将来、 子どもができたら、自分の子にはそう伝えようと思いました。 マラウイでは、誰かが大きな荷物を持っていれば、 子どもたちが運ぶのを手伝ってくれました。 私の話すチチェワは、語学訓練で習った丁寧語だそうですが、 子どもたちは私に対し、友達同士の言葉を遣っていたそうです。 私「お元気でいらっしゃいますか?」 子ども「うん、元気? キミは?」 私「おかげさまで、元気にやっております」 みたいな会話になっていたそうで、大人たちが叱っていました。 親や通りがかりの大人たちが、子どもたちを叱ったり、 頼みごとをしたり、地域で子育てをしているようでした。 確かに、学校教育の内容も、科学技術、経済も、 日本は世界でも有数でしょう。 けれど、家庭教育や社会教育は、マラウイの方が、 しっかりしていると、改めて感じました。 お互いに学び合いたいものです。 その後、しばらく走った後、空席ができたので、座っていました。 また先の駅で、おばあちゃんが乗ってこられました。 私が座っていた位置から少し離れていたのですが、 やはり誰も動きません 先ほどの思いもあり、 おばあちゃんと視線を合わせてから、席を譲りました。 「すぐ近くですから、いいですよぅ」 「いえいえ、どうぞどうぞ」 「ありがとうございます」 そのおばあちゃん、降りる時にも、 わざわざ私が立っていたところまで歩み寄り、 「どうもありがとうございました」 と、腰を折られました。 もちろん、お礼を言われたくてしたわけではないし、 大きな声で、むしろ気恥ずかしかったです。 でも、そんなおばあちゃんのお姿は美しいと思いました。 私たちよりも少し上の世代の方たちは、 遠慮や感謝など、美しい文化を備えていらっしゃると思います。 そこから学ぶべき点も多々あり、 残していきたいと思ったできごとでした。 年上の人を敬うのも、素敵な文化だと、近年、思うようになりました。 今日もぽちっぽちっと応援ありがとうございます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 25, 2009 09:45:28 AM
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