テープ起こし/氷を「とかす」by文化庁
トラックバックという便利な機能も、最近はイランコトする不逞の輩のおかげでどうも使いにくい気がするんだけど。久しぶりに、麻nekoさんの記事におじゃまします。(^^)氷を「とかす」の表記が、報道各社いろいろだというお話です。念のため、というよりも、そもそも新聞テレビとご無沙汰なので記事も見てないし(--;一応、確認のためにGoogle検索なんぞ。"氷を溶かす旅" 温家宝 の検索結果 約 46,800 件"氷を解かす旅" 温家宝 の検索結果 約 10,200 件"氷をとかす旅" 温家宝 の検索結果 約 927 件なんとなく、心理的なものを反映した表記が好まれてるのかなという気が~。んで。オカミらしい理屈っぽさがお気に入りの言葉に関する問答集(総集編)by文化庁にも、141ページに「解く・解ける」と「溶く・溶ける」の使い分けという項目があります。ここに「溶く」の解説として「液体の中に入れて一緒にする」という意味だとした上で、比喩的に「気持ちが同じになる」の意味でも用いる、とあります。たぶん、このあたりの気持ちが、「溶かす」が多く用いられていた理由かなあ。逆に「比喩的に『疑いが解ける』のように用いる」ともあるし、こっちの気持ちを採用した人もいるかもしれへん。・・・そこまで深く考えへんか(笑)で、続いて、そのものずばりの用例も。「固体のものが自然に液体になる」意味では「融ける」だよね、ということで「氷が融ける」という用例が掲載されていて、表外訓だから一般には「解ける」にしたり、仮名にしたりするのが普通・・・と書かれているわけです。そんでもって、この文を叩きながらATOKさんをふと見ると、「融ける▽表外音訓《→溶ける》」って言うてるし・・・orzもうこうなってくると、開き直って仮名書きにするか、フィーリング(笑)に合わせて好きにするかしかないよね~。言葉に関する問答集最近、この本を持ち出し用にしています。ちょっとどうしようもない待ち時間なんかができたときに、ぺらぺらとめくってみる。気になった項目に、小さな付箋を貼り付けて。頭に入るわけじゃないんだけど、まあ、なんていうか、日本語のことをこんなに一生懸命考えてる人たちがいるんだなあと、なんだか心強い気持ちになるんですよ。一つ一つの項目は短いから、すぐに読めちゃうしね。表記辞書や国語辞典にはないこの凄まじい理屈っぽさは、食べ始めたらやめられないイモケンピのようです。悩みの種の表記が、ぞろぞろ索引に出ていてなかなか爽快だけど、中身を読んだら「結局、だからどないせぇっちゅうねん(-"-)」ということもしばしばで(笑)自分ごときが悩んでも小さい小さい、と妙な安心感は得られますぜ、ふふふふ~。なんの結論も出ませんが強引に意見を書くと、どの漢字を選ぶかというところに、きちんと気持ちを込められるってところが、日本語のいいところですよね~はははは~。