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「宇宙が味方する経営」という本を読みました。
タイトルだけ見ると、何かいかがわしい印象を受けるのですが、10月に出版されたこの本を書いているのは住友銀行出身の現在関西アーバン銀行頭取の伊藤忠彦氏で、経営者が書いていることに興味をもって手に取りました。 伊藤氏はクリスチャンです。キリスト教の教えを自分なりに消化して、「善を追及していく」姿勢で人生を送ってきた方です。幸運が重なり、住友銀行の常務、そして関西アーバン銀行の頭取になった方です。 関西アーバン銀行の頭取になった当初は、同行は、不良債権比率は15%前後で、全国でもワースト3にはいる比率。それを立て直していった方です。 どう立て直して行ったかについては、「どう立て直そうか悩んでいる暇がなく、再建のアイデアが次々わいて」きて、それを実行していたらいつの間にか解決できたそうです。「楽観主義なのかもしれませんが・・じっと静まっていれば、いつも心の奥から、「心配しないで、安心していなさい」という声が聞こえるような気が」したそうです。そして局面、局面を打開していったそうです。 もともと理科系に関心があったので、みんながうまく働けるための、お客さんのためになる仕組みを論理的に考えて実践したことも要因としてあるようです。適材適所に人員を配置したこともよかったようです。 また、ポジティブシンキング(言葉こそ重要)で、与えられた運命を愛するという姿勢も、宇宙から後押ししてもらったということも要因としてあげています。 私を含め世の中の人々は目の前のことごとに一喜一憂している生活をしていますが、透徹した意識で与えられた運命を受け入れ愛することが大切というメッセージが伝わってきます。 清らかな気持ちになれる、癒し系の本といってもよいかもしれません。生きる姿勢などについて考えさせてくれる本かもしれません。 夢(目的)をもつの意義などについても考えさせてくれる本かもしれません。 【メモ】 ○人生というものを、正しい永遠なる魂の命、情愛、知恵を学ぶ場であることと考えることです。そう解釈すれば、すべての出来事が自分を高めるために起きていることがわかります。たとえ、苦しくつらい事柄であっても、実は貴重な体験として、すべて自分の役に立っていると信じることが大切です。 (略) 大切なのは、常に人生を善意に解釈することです。そしてそのためには、どこかに自分を見守ってくれる創造主がいると信じることが大切なのです。また、そう信じて生きると不思議な神の導きを体験することが多いのです。 ○宇宙の進化の流れが本当にわかった人は、どんな不幸に襲われても、どんな目の前に大変なことが起きても騒ぐことはありません。どんな不幸に襲われても、どんなに目の前に大変なことが起きても騒ぐことはありません。神は、それが必要だと思ったからこそ、そのような人生を仕組んだのです。不幸な事態が起きても、それを克服するための抗体作りであり、天国に入るための修行だと考えれば、不必要に嘆いたり心配したりすることはありません。 ○(略) 私たち人間は死ぬまで、自分の心の中から嫉妬や欲念といった悪い気持ちを完全に取り去ることはできないのです。もし、取り去ることができれば、本当にその人は神様同然となってしまうことでしょう。 (略) どんな高貴な人でも、どんな仏教の高僧でも、ローマ法王であっても、(略)人間はあくまで人間であって神の子ではありません。 ただ違う点は、自分の悪い気持ちを見る目が、人によってまったく異なるということです。自分の弱点を認識している人は、極端な悪をなさなくなります。なぜなら、悪い自分といい自分をはっきりみわける自分ができあがるために、悪い自分に対する抵抗力がついているからです。 ○想念の世界と現実の世界というのは、なんら因果関係はないように見えますが、実は、目的の世界があって、原因の世界があって、結果の世界があるのです。われわれは結果の世界に生きているのですが、結果が出るためには、最初に何かをしようという目的があり、そして、それを達成するための想念、つまりどういうやり方をしようかと考える原因があり、そしてそれを実行した結果が今の現実ということになります。 (略) 優れた知識を持っているだけでは不十分です。そうではなく、想念を集中させることによって初めて、私たちは大きな結果を得ることも可能となってくるのです。 ○問題は、どういう仕事をしているかではなく、思想や価値観がどれほどしっかりしているかなのです。人間は目的、原因、結果というものを持っており、目的によって人格は形成されるわけなのです。悪い目的の人は悪い人間になり、いい目的に生きる人はいい人間になる。逆説的な言い方ですが、目的というのはその人のゴールになるわけです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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