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行こか戻ろかイギリス生活

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2005年02月27日
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ヘレス フラメンコフェスティバル3日目。
朝目覚めると、外は真っ暗。おお、雨だ。
アンダルシアには夏場にしか来たことがないが、こっちで雨にあうのはほぼ初めて。
去年の秋、グラナダオフィスの同僚と天気の話をしていて、彼が「今日は雨振りなんだ」というので、「ウソでしょ?アンダルシアに雨が降るなんて信じられない」というと、「Believe me!! アンダルシアにも雨は降るんだ」と言っていた事を思い出した。そうか、やっぱりヘレスにも雨は降るのね。

天気も悪いし、何だかテンションがあがらない。しかも足の裏がとても痛い。あぁ、レッスン行きたくないなあ。
軽い疲れをひきずりつつ、今日は別のバールで朝食。ここには、同行の友人の大好物、生ハム(Jamon)がおいてあり、トーストと生ハムを注文すると生ハムにオリーブオイルがかかってでてきた。こっちの人は、トーストにバターではなく、オリーブオイルをつけて食べる人も多い。
そういえば、スペイン人は何にでもオリーブオイルをかける。前に、スペイン人の先生とお昼ご飯を食べていたら、彼女はフライドポテトにもオリーブオイルをかけていた。揚げ物にもう一度かける必要はないのではとも思ったが、どうも何にでもオリーブオイルフレーバーがついていないと我慢できないようだ。

1コマ目のソレアでは、前半はエスコビージャ、後半は頭から通しで踊りながら復習というパターンで今日も進む。エスコビージャをそろそろモノにしなければヤバイと思い、ちょっと根を詰めてやったら、ついに足が死んでしまった。ああ、足が痛い。で、不本意ながら、適当に軽く足の形だけ真似してしっかり足先を入れずにステップを流していたら、案の定先生に見つかって叱られた。Inmaculadaちゃん、見てないようで、見てるなあ。作戦失敗。

ところで、このクラスに会社の同僚Y子さんにそっくりの顔をした生徒がいる。Y子さんの妹も10年位フラメンコをやっていると聞いていたので、まさかとは思ったがもしや彼女の妹では。。と、機会があれば話し掛けようと思っていた。丁度傘置き場で一緒になったので、日本語で「お先にどうぞ」と声をかけるとちょっときょとんとした様子。で、クラスの途中でもう一度話しかけてみると、彼女は実は台湾人だった。いやあ、しかしそっくりだ。

ソレアクラスの生徒達

これは同行の友人の受け売りだが、フラメンコが台湾に上陸したのは2002年の事だそうである。以来、除々に広まっていて、今ではスペイン人の先生も数名いるとか。日本に続いて台湾人の心も掴んでしまった、フラメンコ。
好奇心旺盛の友人が数えてみたところ、このクラスには全部で約25名の生徒のうち、日本人10名、中国人5-6名と、アジア勢が半分以上を占める。

痛い足をひきずり、2コマ目のブレリアのクラスへ。両足で立ったままのブラソの練習がつらい。
今日のJuan先生は、生徒とのふれあいを計るつもりか、「ぱんぱぱん」と声に出して言い、その後そのステップをやる練習を一人一人やらせて見ていく。ちょっと馬鹿馬鹿しい気もしたのだが、足が痛かったので、自分の番以外はこれ幸いと床に座って休憩。
その後は、フランス人形のうちの1体からの質問をきっかけに先生の独演会。判らないなりにじっと聞いていると、フラメンコはギターと歌と踊りの三つが一つになって初めていいパフォーマンスになると説明していたような気がする。それから、踊りに関しては、自分を表現する事の大切さを説いていた。さらに発展して、フラメンコを踊る事に国籍は関係ない。フランス人でも中国人でもイタリア人でも、自分のフラメンコを踊ることが大切だと言うような事を言っていた。先生の講演の後は生徒やギタリスト、カンタオーラの間から拍手が巻き起こっていたが、私的には、練習が実質1時間で助かった。しかしJuanは熱くて、本当にいい先生だ。

夜は9時からVillamarta劇場に行く。今日の公演は、前半はManolo Sanlucar、後半はJavier Baronだ。Manolo Sanlucarといえば、映画FlamencoやSevillanasで、Paco de Lucia等と競演していたあの眉毛がゲジゲジの伝説のギタリストだ。ちょっと有名なタブラオ等に行くと、彼の写真がよく壁に飾ってある。

いよいよ幕があがり、普通のセーターとズボンで出てきたManoloは眉毛も含めてすっかり白髪に。「ああ、歳取っちゃったねええ」等と思いながら座ってみていると、おもむろにMCが始まった。何だか根が照れ屋なのか、ギターの縁をむしったりしながら、下を向いてボソボソ喋っている。
演奏が始まると、これはもう素晴らしいの一言。特に素人の私に判る部分としては、テンポの速い例の「ジャカジャカジャ-ン」の力強さと、リズムの切れが最高。今日は第二ギタリストSantiago Laraを従えていたが、彼もManoloの邪魔をしないよう、だがとてもいい仕事をしていた。一緒にステージに上がっていた、カホンとパーカッション(Francisco Gonzalez “Paquito” y Jorge Aguilar)も自分のパート以外はManoloのギターに聞き入っており、いやあ、やはり神様だ。聴衆のなかにも、長髪を後ろにひとつに結んだいわゆるフラメンコギタリスト系の姿が目立つ。熱狂的なファンも多く、一曲終わるたびごとの拍手の大きさはやはり別格だった。

途中から、カンタオーラCarmen Griloがセッションに参加。素晴らしい声だ。Carmenは、まだ20台とみたが、日本等ではこのように年代の違うアーチストが競演すると、やれコラボレーションなどと大騒ぎになるところであるかもしれないが、フラメンコではいろいろな年代の人が様々な組み合わせで競演する。それだけ音楽的に余り変わっていないのかもしれないが、伝統が世代から次の世代へと脈々と実に自然に受け継がれている。

Manoloは2回ほどCarmenの手をとって、観客の歓声に応える為にステージの前に出てきたが、それが完全にライトに当たっていないところに立ってしまい、照明さんがManoloの自由な行動に慌ててステージ全体のライトを点けていたのが微笑ましくて笑えた。

インターバルの後はJavier Baronの登場。今日のメニューは下記のとおり。
Introduccion (Violin) : Alexis Lefevre
Circunstancia (Guitar) : Juan Diego Mateos
Seguiriya : Javier Baron
Zapateado, Calle barja : Javier Patino, Alexis Lefevre, Juan Ruiz
Jaleo extremeno : Isabel Bayon
Cantes de Levante : Juan Jose Amador, Pepe de Pura
Tangos : Jvier baron, Isabel Bayon
Solo de violin : Alexis Lefevre
Solea por Bulerias : Javier Baron
Final : Toda la Compania

超期待で胸を膨らませて登場を待ったJavier Baronは、勿論素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたが 、最初は調子が出てなかったのか、ちょっと片足で立った時にフラつく場面も。競演のIsabel Bayonはいいキレの踊りを見せてくれた。が、今日は個人的には、Manoloの神様ぶりに圧倒されて、2部はちょっとかすんでしまった。

公演が終わって、劇場の隣のTeatro Caféで飲んでいたら、Javier Baronとその共演者達がやってきた。ステージを下りたJavierは意外に小さかった。





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最終更新日  2005年03月07日 09時00分26秒
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