妖精王
山岸涼子 「妖精王 1~4」一気読み。昔「花とゆめ」で連載中に読んだっきりで単行本を買ってなかった。だから一回読んだだけなのにやっぱり覚えてるもんですね。現代の日本で主人公が日本人の男の子のファンタジーをそのころやってのけたのだからお涼さまはやはり、すごい!出てくるキャラクターがまた魅力的なのよね。クーフーリンはいわずもがな、ケンタウロスのケルピープック、井冰鹿、ダークエルフのクィーンマブ。失われた水の指輪を取り戻す、これはもうひつの指輪物語なのです。受験のことしか頭にない爵の成長の物語でもありグィンとクーフーリンの愛、クーフーリンに報われない想いをよせる井冰鹿の男が男を愛する話でもあったのでした。失われた信頼を取り戻した爵の前にいつかクーフーリンは還ってくるのだろうか。