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テーマ:映画レビュー(13)
カテゴリ:試写会
23日「火垂るの墓-ほたるのはか-」@ニッショーホール
客入りは7割ほどで、客層は小さなお子さんから幅広い年齢層で年配の方が多い。 映画の話 1945年、神戸の街を大空襲が襲う。清太(吉武怜朗)と節子(畠山彩奈)は空襲で母親(松田聖子)を亡くし、西宮に住むおば(松坂慶子)の元に身を寄せる。しかしおばは兄妹に対して冷たい仕打ちをし、それは次第に度を越していく。そのため、2人はおばの家を出て防空壕でひっそりと暮らすことにした。悲惨な飢えに耐える2人を楽しませるのは、ほたるの明かりだけだった。 映画の感想 まず私は原作も読んでいないし、高畑勲のアニメ版、松嶋菜々子の出演したドラマ版も見た事が無い。って言うか、あえて避けてきた作品である。この手の作品は絶対に泣いてしまうからだ。だが辛口ブロガーとしては逃げてばかりはいられない。重い腰を上げ見てきました。 恐る恐る見た映画は淡々とした展開で、もう一歩踏み込める余地を多く残した作風で何とも物足らない。作風にケレンミが無く、盛り上げる事が出来る話をソツ無く演出したみたいな作品だ。 監督は元々「父と暮らせば」の黒木和雄が撮る予定であったが、黒木氏が06年に亡くなってしまい、ピンチヒッターとして「誰がために」の日向寺太郎が監督したそうだ。 主演の兄妹を演じた二人の若い俳優の演技は良いのだが、大人の役者がダメだ。まず兄妹の母を演じるのは松田聖子だ。彼女はスクリーン栄えはするが台詞がまるっきりダメだ。彼女の登場シーンは顔から上半身血の滲んだ包帯でグルグル巻きで本人と確認出来ない始末で、物語が現在と過去を行き来しながら展開し、主に回想シーンに登場する。 そして兄妹を引き取る未亡人に松坂慶子が演じている。兄妹をいじめる演技は堂が入っているのだが、戦中にあんなに太った人はいなかっただろうし、全盛期の彼女を知っている者が見ると、今の太ったドラ猫みたいな姿は悲しい。 流石に妹・節子の死ぬシーンは涙が出たが、映画全体はあっさりとした印象で小道具の使い方も下手でサクマドロップなんかはもっと上手に使えたはずだ。エンディングはアニメ版と違うみたいだが比較できないのが残念である。試写会場の反応も悪かった 映画「火垂るの墓-ほたるのはか-」の関連商品はこちら 2007年07月13日発売火垂るの墓 DVD 火垂るの墓 完全保存版 (8/6 発売予定) <終戦六十年スペシャルドラマ>[DVDソフト] 火垂るの墓 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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