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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:試写会
GW谷間の試写会で客入りは7割ほど。
バビロンA.D.<特別編> 映画の話 度重なる戦争で荒廃した近未来の地球、トーロップ(ヴィン・ディーゼル)に若い女性をアメリカまで運ぶ仕事が舞い込む。その女性オーロラ(メラニー・ティエリー)は特殊な能力の持ち主で、彼女を狙う組織の追跡をかわしながら過酷な旅を続ける。1万キロにおよぶ旅の末、ようやく目的地に着いたトーロップはこの任務に隠された陰謀に気付く。 映画の感想 「こりゃ何だ?」SFなのか?アクションなのか?さっぱり判らない凡作だ。映画はヴィン・ディーゼル演じるトーロップが謎の訳あり女性オーロラと同行のシスターをモンゴルからニューヨークに送り届ける物語だ。そこにオーロラを奪おうとする謎の組織が絡んでくるのだが、物語は非常に雑である。上映時間90分の間にセルビアで幕を開けて、空路を使いトーロップがモンゴルで客人を拾い、列車、潜水艦、スノーモービル、旅客機などを使いニューヨークまで大移動する物語だ。 以下ネタばれ注意 そんな忙しい物語はイメージ先行でアクションの為にドラマがあるような作風で、物語自体は非常にミステリアスなのだが、編集で削られてしまったのか、脚本が悪いのか本作のキーポイントとなる“オーロラ”の正体がサッパリ判らない、これは致命傷である。超能力の持ち主なのか?細菌保持者の殺人兵器なのか?映画は結局答えを出さずに幕を閉じてしまう。観客は一番それを知りたかったのに答えはない。 まぁ本作はSFを装った荒唐無稽なアクション作であり、観客には「ヴィン・ディーゼルのアクションを見せれば良いだろう」なんて作り手の心理が見えてくる。確かにディーゼルの肉体を駆使したアクションや、「YAMAKASHI ヤマカシ」の様な追ってとのバトルや、スノーモービルVS無人偵察機とのバトルや、ミシェル・ヨーのアクションなどは面白いが、物語のいい加減な所と投げやり感は頂けない。SF作品にはSF心のある監督に撮らせないと駄目だ!「クリムゾン・リバー」「ゴシカ」など本作のフランス人監督マチュー・カソヴィッツは、本作の不甲斐無い出来で私の中では著しく評価の悪い監督の仲間入りになってしまった。 映画の着地点には絶句してしまった。あれだけ血眼でオーロラを追っていた組織も、トーロップが末端の雑魚を処分した後は追跡をやめてしまったようだ。組織のトップを抹殺したなら判るが雑魚を処分して幕とは何ともいい加減な作品である。それにしてもこんな駄目映画に名優シャーロット・ランプリングやジェラール・ドパルデューが何で出てしまったのだろう?やっぱり金かな? 映画「バビロンA.D.」の関連商品 オリジナル・サウンドトラック バビロンA.D. ★枚数限定・両面印刷★[映画ポスター] バビロンA.D. (ヴィン・ディーゼル) [ADV-DS] マチュー・カソヴィッツ監督作品 ◇新品DVD◇ 【エンタメポイントアップ0423】 クリムゾン・リバー デラックス版 ゴシカ(期間限定)(DVD) ◆20%OFF! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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