和服の好きな福井県人にも洋風化へ変化の兆し
最近、和服の最上の着物といわれる留袖を結婚式用の豪華なフォーマルドレスにリフォームする人が増えています。和服を着こなす人が多い県として知られている福井県ですが、この動きも、和服の好きな福井県人の洋風化への変化の兆しなのでしょうか。 「県民性の謎」(著者・千石涼太郎氏)では、和服関連品への家計支出が全国の中でも突出しているという家計調査年報(平成6年)の調査結果を根拠に、「福井県人は流行に遅れることを極端に恐れながらも、和服を着こなす、おしゃれで柔軟性のある人たち」と紹介されていますが、その頃から今日までに、福井県においても少しずつ洋風化が進んでいたようです。 着々と洋風化が進んできた結果として、ここにきて、留袖をフォーマルドレスにする動きが顕在化したのかも。留袖をフォーマルドレスにリフォームするのも、年齢を重ねるにつれて、帯をして長時間いるよりドレスの方が着ていて楽なほか、着物の着付けが苦手な人でも洋服にしておけばいつでも簡単に着れる―からといいます。 本来は、長い歴史の中で受け継がれ、育まれてきた「日本の伝統文化」ともいわれる着物なので、大切にそのまま着物として着て頂くのがベストだと思います。しかし、生活の洋風化がますます進展する中では着物を着る機会も限られるため、時代の流れに合わせて考えると、万が一着ることなくタンスの中にしまっておくことになるくらいなら、和服を洋服にリフォームするのも選択肢の一つかも知れませんね。留袖をボレロとワンピースに。結婚式用の豪華なフォーマルドレス