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カテゴリ:漢詩・漢文
湘中紀行十首 秋雲嶺 劉長卿
山色無定姿、如煙復如黛。 孤峰夕陽後、翠嶺秋天外。 雲起遙蔽虧、江迴頻向背。 不知今遠近、到處猶相對。 【韻字】黛・外・背・対(去声、隊韻)。 【訓読文】 湘中紀行十首 秋雲嶺 山色定まれる姿無く、煙のごとく復(また)黛のごとし。 孤峰夕陽の後、翠嶺秋天の外。 雲は起りて遥かに虧(か)き蔽ひ、江は迴りて頻りに向背す。 知らず今の遠近、到る処猶ほ相対するを。 【注】大暦六年(七七一)秋から翌年春にかけて鄂州と湖南を往復する途中の作。 ○秋雲嶺 岳州・潭州間に在る山。 ○山色 山のようす。 ○秋天 秋の空。 ○到処 どこにおいても。 ○猶 依然として。 【訳】 湘中紀行十首のうち、秋雲嶺を詠んだ詩。 山のようすは一時も定まることなく変化して、ある時はもやに煙るよう、またあるときには、うるわしき女性の黛のようにみゆ。 夕陽の照らす峰ひとつ、秋空に立つ青き嶺。 雲は起りて遥かなる山の一部をかくしつつ、川は裾野を蛇行して向かうとみれば背を向ける。 いったい今は遠きやら、はたまた近くへ寄りたるか、どこまで行っても秋雲嶺われと彼とは差し向かい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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