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カテゴリ:小説感想
人目を避け暮らしてた男と美人モデルが続いて消息を絶った。
男が隣人に託した桐箱には、黒い石をかみしめた髑髏。残された言葉「不知火」を追い、浅見光彦は九州・八代へ。 かつての炭坑町に秘められた、二十数年前の事件の真相にも迫る。 1963年11月9日、同日に起きた炭鉱の爆発事故と鶴見事故。 最初はフィクションだと思ってた。 内田先生はお話とリアル事件との絡ませ合いが本当にお上手 主人公がルポライターという時間のヨユーがありそうな職業。 そして、探偵もどき+兄が警察庁長官、という何ともオイシイ設定なので、浅見との接点がなくてもいいのに、上手いこと話の展開を進めていく、ことにも面白みは感じられる。 同日に起きた事故に、それぞれの肉親が絡んで亡くなっているという事を知り、「同情してくれたのかも」と惹かれていくモデルの千恵。そして一緒に失踪。 わけわかんねぇ そんなにロマンチックに惹かれ合ったというのに、探してくれ相談に乗ってくれたという浅見に対して「お礼が思いつかない」とキスをするなんて、ありえねぇ 殺人のない”推理小説”って読んだことなかったので、とっても面白かった んだけど、事件とは外れてるけども、現実に有り得るかぁ?って思わされる女性像の設定はいかがなものかと。 単に<お礼にキス>は有り得るとは思いますよ。 ただ、幻想的な出会いに近いのに...ということを踏まえてしまうと、どうしても納得がいかなくって。 無くても問題なさそうなので、その点だけがちょっと残念 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月18日 21時35分03秒
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