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今日は東広島市美術館で開催中の「古代エジプト美術館展」を観て来ました。
この展覧会で知ったのですが、渋谷に古代エジプト美術館というのが出来ていたのですね。 高速に乗って1時間程で西条で降りて、東広島市美術館へ。 広島市内にある県立美術館もひろしま美術館も、最近はこういう感じの展覧会はやらなくなってしまった感があるので、こちらで開催してくれてありがたいと思います。 いつもいつも、展覧会目当てで上京や大阪・福岡まで行ける訳でもないですから。 名前の通り、エジプトから直接の物ではなく、東京・渋谷にある美術館からの貸し出しの物で構成されている展覧会でしたが、このメインビジュアルとなる展示物をはじめ 色々な物が展示してあるようでしたので楽しみにして来ました。 最初のコーナーは古代エジプトの神々にまつわる物。 小物が多いのですが、色々なエジプト神話の神像などが展示されていました。 オクシリンコスという神話にも登場する聖魚像 猫の頭部のミイラと、魚のミイラ。 魚のは小魚の干物のように見えるのですが、これでさえ2000年以上前の物なんですよねぇ。 トキを収めた櫃とワニのミイラに被せたマスク 人型のは疑似ミイラだとか、右のはハヤブサのミイラ。 ファラオをメインにしたコーナーに移ります。 宗教改革を行ったアクエンアテン王とアテン神のレリーフ。 会場の中央に置かれた大きな物はプトレマイオス2世時代の神殿の柱の基部。 プトレマイオス2世の彫像。 ここまで来るとギリシア彫刻とあまり変わりませんね。 最後の女王、クレオパトラ7世の横顔が掘られたコイン。 この展示会は長い古代エジプトの歴史の中でも、終わり頃の新王国時代からプトレマイオス朝までの出土品がその大半を占めていました。 3番目のコーナーは「古代エジプト人の衣食住」 これはツタンカーメン王とその父アクエンアテン王らの名前の入った指輪。 花をモチーフにした胸飾り ビーズや石を使った胸飾りや首輪が多く展示してあり、綺麗だなと思いました。 少量でもキラリと輝く黄金も素敵でした。 トキを描いたモザイクガラス。 こんな昔にこのような物がすでに出来ていたと思うとやはりエジプト文明って凄いと思ってしまいました。 実物はとても小さいけれど、何か愛嬌のある5匹のカエルの置物。 1度展示室を出て少し休憩、窓からは酒都・西条の顔でもある酒蔵の煙突がいくつも見えました。 この日は前日の雨と打って変わって暖か陽気の晴天で、ちょっとしたドライブも快適でした。 階を移動して、エジプトの死生観とミイラのコーナーへ。 最初に展示してあったのはミイラ作りの神であるアヌビス神の像。 こちらでも最初は色々な小さな像やレリーフ片が沢山並べられていました。 古代エジプトといえば、スカラベ。 時折展示される、色鮮やかな絵も凄いと思いました。 2千年以上前の彩色がこんなにも残っているのかと驚きます。 葬送用マスク 木棺の頭部部分 オシリス神が並ぶレリーフ 今回のメインとして色々な所に使われていたのは、金色に輝くミイラマスク。 そして、ミイラを収める木棺もありました。 「タ・アケト・ウレト」という女性貴族の物だったそうです。 木棺のいたる所に施された彩色文様がとても細かく、見ていて飽きないものでした。 最後の最後には、少女のミイラの頭部と脚がありました。 こちらだけは展示物の中でほぼ唯一撮影禁止だったのでじっくりと見る事にしてきたのですが、今なお残る頭髪をはじめ、本来であればとうに朽ちてしまっても仕方が無い身体がその形を留めたまま目の前にあるのは、ある意味永遠の生を授かっているかのようにも見えましたね。 以上、「古代エジプト美術館展」でした。 新王国時代やプトレマイオス朝時代の、それも小物や破片も少なからずあった展示会でしたが、それでも変化に富んだ色々なアイテムが展示してあって見ていて面白かったイベントでした。 丁度、昨年に古代エジプト関係の本を読んでいたり、直前に「ギリシア人の物語」でプトレマイオス朝が成立する頃の話を読んでいたりしたのでタイムリーな展示会でもありました。 過去に大英博物館や東京の美術館などで比較的他の文明展よりは見ていると思う古代エジプト絡みの展示会ですが、やはり何度みてもその遠い歴史の事を思うと知的好奇心を呼び起されますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.11.07 18:07:47
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