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バリュー投資に騙されるな!

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2014.01.31
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参照記事「魚の取り方」
http://plaza.rakuten.co.jp/meaning1/diary/200601020000/


記念すべき5回目はKAPPAさんです。

「医学と投資についての随想 (KAPPA)」
http://blog.livedoor.jp/kappa_ccw/

今では跡形もなくなってしまい当時の文章を読むことが出来ませんが、KAPPAさんは10年程前に「EBIのすすめ」というサイトを運営していました。
EBIとは『エビデンスに基づく株式投資』の略で、エビデンスとは証拠や根拠などを示す学術用語です。要するに、根拠の明確な手法で株式投資をしろ、という事です。

EBIを実践しているKAPPAさんでしたが、10年前の小型株を中心とした暴騰相場の最中において、残念ながらパフォーマンスは平凡以下でした。お猿さんのダーツ以下だったと思います。
それにも関わらず、KAPPAさんは真面目にバリュー投資と向き合っている投資家から絶大な支持を受けていました。

何故でしょうか。

それは、愚直にバリュー投資と向き合っていたからだと思います。馬鹿が付くほど真面目に。面白みのない事を淡々と。
そこにはユーモアの欠片もありませんでした。

KAPPAさんはエビデンスを重視し、データで示せる統計結果にのみ価値があると信じているように見受けられます。
本業がお医者さんのようですので、データを重要視するのは職業病かもしれません。

当時のサイトは知的好奇心を満たしてくれる以外には何も面白みのない、ただ勉強する為の場所でした。
今現在そのようなサイトは殆ど見向きもされないでしょう。しかし、当時のバリュー投資家の向上心は物凄く、お互いに切磋琢磨しながら高みを目指していました。その中において、やや難解な表現は好まれる傾向にありました。簡単な内容についての説明でさえ、分かり難い表現を好んで使っている人が多く居たものです。
難解な表現を使っている人の投資手法ほど投資家としてのレベルが高く、また価値のあるものである、そういう風潮が一部のバリュー投資家にあったのは間違いありません。今ではそのような考えを持っている人は少なくなりましたが、当時はスタートライン(投資を始めた時期、経験、知識、資金力)が大体同じでしたから、少しでも難解な表現を理解して自分の実力を高めようという風潮があったのです。

偏屈で頑固な人は、自分の偏屈さや頑固さを好ましいものだと考えがちです。
その為、地味でつまらなくても、上昇相場で著しくパフォーマンスが悪くても、統計結果に従いバリュー銘柄に投資をするのです。または、個別銘柄ではなくETFなどを購入する。結果としてそのような投資行動を取る事も多いです。

KAPPAさんの著書に、『東大卒医師が教える科学的「株」投資術』という本があります。
この本はグラフを多用していて、各条件と期待リターンの関係が一目瞭然。とてつもなく分かり易い作りになっています。バリュー投資家の出版した本の中では珍しく、バリュー投資家らしい作りになっています。いかにもバリュー投資家の書きそうな本です。皆さんの周りでもしバリュー投資家になりたい人が居たら、是非この本を紹介してあげて下さい。
グラフは、2つの指標を重ね合わせて群を作り、それぞれを比較するというもの。例えば「ROE」と「ROD」と期待リターンとの関係。「ROE」と期待リターンとの関係を「ROD」の高さによって5つの群に分ける、といった感じです。5個のグラフを横に繋げただけですが、それなりに分かり易い作りになっています。
書いてある内容にそれほど目新しいものはありませんが、未読の方は一度読んでみるのをオススメします。
僕はこの統計結果の取り方は異論がありますが(古今東西、ROEを絡めて統計を取る手法にろくなものがない)、それでも知識として知っておくのは良いと思います。多くのグラフを統計結果として頭に入れておくのは、その知識を投資手法に用いる気がなかったとしても無駄にはなりません。


株式投資では頭が良すぎる人は儲けられないといいます。
根拠が明確でないようなこと、自分が納得できないこと。それらに対しての許容度がないのです。
分からない事は分からない。自分より市場の方が正しい。そのような未熟な考えも、時にはとても大切になります。


KAPPAさんはとても投資暦の長い方ですが、どうも暫く前からオプション取引にお熱のようです。存分にお好きな道を進んでいって欲しいと思います。

 

 

 

追記

上で紹介したKAPPAさんのサイトには、下記の表記があります。


株式のパフォーマンスを調べる場合、ごく一部の銘柄の急騰により平均値(mean)が上方にバイアスがかかることが多く、平均値(mean)より中央値(medain)のほうが「実態」をよく表していることが多い


統計結果の平均という言葉が大嫌いということもあり、僕はこの考え方はとても重要だと思っています。
当たり前ですが、PBRは平均値と中央値で期待リターンとの相関関係が大きく変わります。(これは極めて当たり前の事ですが、しかしこの考えをROEに応用している人は殆ど見かけたことがありません。何故なんでしょうかね)
PBRは低いほどパフォーマンスが良いのだ!という事を喧伝しているバリュー投資家は、もう少し丁寧に説明してもらいたいですね。低PBR銘柄は当たればでかい宝くじだ、業績上方修正などで注目を集めてどこかの馬鹿が買い上がるのを待つ待ち伏せ戦法が有効だ、とかね。

すいません、蛇足でした。






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Last updated  2014.01.31 19:08:22
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