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2010年05月11日
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カテゴリ:文楽

国立劇場に文楽公演の第二部を観に行った。
新版歌祭文(しんぱんうたさいもん)の野崎村(のざきむら)だけは、昨年の歌舞伎座さよなら公演十二月大歌舞伎で観てる
福助さんのお光、孝太郎さんのお染、橋之助さんの久松、彌十郎さんの久作。
文楽やとどんなふうにやきもち焼くんかと楽しみやった。
「野崎村の段」では、冒頭に端場(はば)の「あいたし小助」も入っててる。
小悪党の小助が、へらず口を叩きながら帰ろうとして門口柱で頭を打って、「ア、痛し」小助は足早に大坂の方へ立ち帰る、となる。
この小助を、桐竹勘十郎さんがいきいきと楽しそうに遣うてはる。
「おみつ」は、祝言用の膾(なます)に使う大根を切るんやけど、文楽でも本物の大根を使うてはったのにはびっくりした。
人形が小振りな大根を包丁でトントンと切っていく。
義父の久作にお灸をすえる場面でも、本物のモグザに火をつけてはった。
焼き餅の場面では、手鏡に映した恋敵のお染を簪の先で刺してみたり、逆さ箒(ほうき)を立ててみたりとなかなか激しい。
それだけに、後の場面で久松のためにと身を引いて髪を切り尼姿になるのがいじらしい。
花嫁衣裳のたんぽぽが散らされた「納戸鼠縮緬地蒲公英友禅裾模様石持振袖」に「朱色羽二重振帯」を結んだ姿が可憐やった。
切の太夫は、人間国宝の竹本綱大夫(つなたゆう)さんと竹本住大夫(すみたゆう)さん。
最前列、床のそばの席でたっぷりと堪能させてもろた。
「油屋」「蔵場」まで通しで上演はするのは、東京では約40年ぶりなんやそうや。
「油屋の段」もおもしろい。
ここでも勘十郎さんの小助が悪いことばっかりする。油屋の旦那を装って花街で遊んで、帰ってきていつもの尻からげスタイルに着替えたり、「おみつ」の結納金を盗んで、久松に罪を押し付けたり。
大酒飲みで乱暴者の油絞り「だはの勘六」が、最初は小助の一味やったんやけど、途中で改心する。
勘六好きやなあ。小助は盗んだ結納金を、なんとご飯の入ってるお茶碗の底に隠す。
なんやかんやの末に、飯茶碗を小助に投げつけると、小判が現れ、ご飯粒が小助のおでこにつく。
それで「油屋飯椀」のチャリ場(滑稽な場面)とも言われるそうや。
滑稽な中にも、みんなが久松のことを思うてて心を打つ。
久松の父は相良丈大夫(さがらじょうだいゆう)という泉州石津藩の殿様やったけど、お家の重宝「吉光」の刀を盗まれた責任をとって切腹せなあかんかった。
久松は若殿様として、お家の再興を期待されてる。
でもその久松が、何考えてるのかようわからん人物やった。
みんなのおかげで「吉光」も手に入るんやけど。
最後の「蔵場」には、びっくり。
久松と添えないなら自害しようと思うてるお染。そこに母親おかつが来て打ち明け話をする。
夫と別れてから「後家は立てても離れぬ煩悩、嵐三右衛門の芝居に誘われ、名は云われぬが、美しい若衆方をフツと見てから、思い切るにも切られぬ悪縁」お腹に五か月になる子どもがいるけど、このおろし薬を飲むから煎じてくれと娘に頼む。
なんやそれって思うたけどこれはほんまのことなんか、娘も久松の子どもを身ごもって五か月になるから、その子を堕ろして、久松のためにも、油屋のためにも質屋の山家屋に嫁に行ってくれという遠まわしの言い方なんか。
お染が渋々了解したふりをすると、「早う飽かれて戻る様に、わしや神仏を祈っている」とおかつさん。
一方、久松の手に入った「吉光」は偽物やった。最期にひと目お染に会うて自害しようと油屋に戻ってきた久松。
庭の井戸に身を投げようとするお染と「未来は一緒に手に手を取って」見つめあい、首をくくってしまう。
本物の「吉光」を手に入れた勘六が駆けつけるが、手遅れ。
二人はええやろけど、尼になってあきらめた「おみつ」や、育ての親の久作、お家再興のためにがんばってきた乳母や勘六がかわいそう。
若い二人には他のことが目に入らんから心中するんやろうけど。
お染はまだええにしても、久松がほんまにへなへなしてて、尽くし甲斐のないお人に思えた。
暗い場面で終わらしてはということなんか、続いて「団子売」。
仲よし夫婦、団子売りの「杵造」と「お臼」による、おめでた尽くしの舞踏。
人形の踊りもなかなかダイナミックで見事やった。

5月文楽公演 
新版歌祭文(しんぱんうたさいもん)
 野崎村の段 中 竹本 文字久大夫  豊澤 富助
         切 竹本 綱大夫  鶴澤 清二郎
         切 竹本 住大夫  野澤 錦糸 ツレ 豊澤 龍爾
 油屋の段  中 豊竹 咲甫大夫  鶴澤 誠志郎
         切 豊竹 咲大夫  鶴澤 燕三
 蔵場の段  豊竹松香大夫 竹本津國大夫 竹本文字栄大夫 豊竹睦大夫
         豊竹つばさ大夫 竹澤宗助
(人形)娘おみつ:吉田蓑助 祭文売り:吉田文哉 親久作:吉田玉女 
  久三の小助:桐竹勘十郎 丁稚久松:豊松清十郎 娘お染:桐竹紋壽
  おみつの母:桐竹勘壽 だはの勘六:吉田玉也 乳母お庄:吉田和生 ほか

団子売
 杵造:竹本南都大夫  お臼:豊竹咲甫大夫 
 豊竹芳穂大夫 豊竹靖大夫 豊竹咲寿大夫 鶴澤誠志郎 鶴澤清馗 鶴澤清丈
  鶴澤貫太郎 野澤錦吾
(人形) 団子売杵造:吉田幸助  団子売お臼:吉田一輔

今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。

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最終更新日  2010年05月18日 00時46分47秒
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