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メオタイ イン プーケット

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メオタイ@ Re[1]:引っ越し(08/27) yamaojiさん >タイトルにドキッとしま…
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2005.12.26
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カテゴリ:プーケット生活
写真はうちの従業員でもある親戚のうち。窓の横についている線の所まで海水が到達。家財道具全てが流された。

カマラの従業員のうち

あの日からもう1年が経った。
12月26日。
きっと、この日は一生忘れる事はないと思う。
少なくとも、あの日プーケットにいた人達は絶対に忘れる事はできまい。
恐らく今日はプーケットでブログを書いている人々も同じくこの話題になってかぶってしまうと思うが、あの日を忘れない為にもあの日の私達を書き残しておきたいと思う。

それを知ったのは1本の友人からの電話であった。
朝確か9時45分頃、プーケットタウンにある彼女が勤めるオフィスからの電話であったが、第一声が
「大丈夫なの?」
だった。

彼女いわく、彼女の所のツアーガイドが今パトンにいるのだが、そのガイドいわく、パトンが大洪水で水が溢れていると言う。
特にビーチの方がすごいというので
「こっちは雨なんか降ってないし、昨日も降ってないよ。ねえ、洪水なんておかしいよ、津波の間違いじゃないの?」
と答えた。

すぐに電話を切って、外に飛び出た。
我が家はビーチから800メートルほどの距離。
山側に面しているので、ビーチの通りより海抜は高い。
そのお陰で、今まで一度も洪水などの被害に悩まされた事はない。

うちの前には、既に何人かの人が出ていて中には双眼鏡を持っている人もいる。
慌ててオヤジを3階に行かせ、ビーチの方を見るように指示。
(野生児の彼は驚異の視力を持ち合わせている。私はケニアの目と呼んでいるほど)
彼曰く、サイモンキャバレー近くの3差路、ナナイの入り口の辺りまで水が来ているという。
テレビをつけても、全く情報が入ってこない。
そこで、携帯電話で友人に連絡しようとしたが全く通じず。
何が起きたかすら、はっきりとわからないが日本人である私には恐らく津波であろうということだけはわかる。

我が家はサービスアパートメントをやっているが、お客さまはほとんど部屋にいることを確認した。
2組を除いて。
その2組とは、親しくさせていただいている日本人とその友人家族全部で5人。
彼らはレンタカーを借りていて、今朝はカロンビーチにウオーキング兼海水浴に行くといって出て行った。
それ以外のお客様は西洋人であった為、前日のクリスマスのパーティー等で疲れてまだ休んでいると思われる。
その2組以外に外出したお客様はいない。

ただ、友人であるお客さまの奥様と息子さんは一緒にいかず、奥様は部屋で休んでいたし、息子さんはオフィスの前を何も知らずに歩いている。
奥様はパニックになりやすい性格で、自分で探しにいくといって飛び出していきそうなタイプなので彼女には知らせず、息子さんにお話しすることにする。
私が彼にそれを話し、二人で
「とにかく、携帯電話も通じないし、今は帰ってくるのを待つしかないから」
とお互いに言い聞かせる。

と同時に相変わらず何の情報も入ってこないのと、この後普通の電話が通じなくなる事を恐れ、日本の両親に電話をする。(通常の電話回線はパンクしなかった)
と同時に父に
「プーケットの近くで、地震とかなかったか、何か変わったことがなかったか調べて連絡して。とにかく私は津波だと思うけど、私達は無事だから心配しないで」
と連絡した。

数分後父からの電話で、インドネシアで大規模な地震があったことを知らされる。
やはり津波に間違いない。
非常に無知なことであるが、スマトラはもっとプーケットの右下にあると思っていたのだが、その直線距離約900キロとそんなに離れていない事をこの時初めて知る。
ただ、どんなに説明しても地震のないこの地域に住むタイ人達、うちのオヤジや従業員は地震と津波がどういう関係があるのか全く理解していないようだった。
津波という言葉はこの時点でタイ人達は全く知らなかったのである。

その後数人のお客様が外出しようとするのを
「何が起こったかはっきりわかって、テレビなどで情報が入ってくるまで、外出は控えてほしい」
と止めた。
パニックになり易いタイ人達がこの時点で、どんなバイクや車の運転をしているか容易に推測ができたので、交通事故などに巻き込まれる可能性が多いと判断した為。
既に近所の人達は皆ピックアップトラックに家財道具をつんで、どこかに避難しに行ってしまった。
残っているのは、我が家とうちのお客さまのみと思われる。

私もオヤジと今後うちは避難すべきか否かという話をしたが
「今外に出るのはあまりに危険だ。盗難などにあう可能性もある。海抜から考えてもし再び何かあったとしても2階や3階にまで海水が流れこんでくる事はないだろう。ましてやうちは4階もある。」
という、タイ人にしてはなかなか冷静な判断に私も同意する。
お客さま全員にうちの方針を説明し、お客さま達もその意見に納得されたようであった。
うちのお客さまはほとんどが長期滞在の方々で1年のうち3ヶ月から半年にわたって、毎年いらっしゃる方が多いのでプーケットの事、タイ人のことについては皆かなり詳しい。
素直に皆各部屋に戻っていかれた。

この時点で津波が起こった時間から約1時間半が経過。
と、そこにカロンビーチに行っていたであろうと思われる2組が車で戻ってきたのである。
今思い出してもあの時は本当にうれしかった。
彼らが帰ってきてくれたお陰で、どうしようもなく不安だった気持ちが一瞬ぱっと晴れたのを今でも思い出す。
思わず、抱き合って無事を確かめた。

何も知らない奥さんは狐につままれたような顔をして出てきたが、その時初めて津波があったことを話すとやはり
「それは、もし知っていたら絶対に探しにいっていた」
と言っていた。

彼らの話によると、やはり津波が来たのだという。
本当はカロンビーチに行こうと思ったらしいのだが、急に気が変わって途中にあるメルディアンというホテルで朝食をとって、その後そこのビーチで海水浴しようということになったらしい。
海とプールに面したテラスで朝食をとり終わり、お会計を済ませ、まさに席をたってビーチに行こうとしたその時、数台のジェットスキーが沖に向って爆走して行ったそうだ。
その向こうから、今まで真っ青だった海がうそのような茶色く濁った水が、盛り上がって来るのが見えたそうである。

そこで彼はピンきた。
実は、朝の8時ごろにあった地震の時にかれは微妙な揺れに気付いていたのだそうだ。
丁度その時トイレに入っていてじっとしていたので気付いたのだという。
彼はトイレから出て、
「ここは地震なんてないと聞いたけど、地震じゃないかなあ」
と奥さんに話、その時に津波の話もしたそうだ。

取る物もとりあえず、
「津波だ~、つなみ~」
と英語で叫ぶと、一目散で駐車場に行き車を走らせ山の上に避難したのだという。
この時点で駐車場にも海水は流れてきていたそうだ。

山の上に到着した彼らは息をのんだ。
普段は真っ青で美しいカロンビーチが茶色く濁り、何十もの渦をまいている姿を目の辺りにしたからである。

(大変長くなってしまったので明日に続く。。)
















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Last updated  2005.12.26 15:42:30
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