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カテゴリ:プーケット生活
さて、早朝5時のスタートに備え3時起きを余儀なくされたS氏&Sぽん。
この二人がそれぞれのベッドルームに引き上げた後の心境は知る由もなく、久々のナッツなしの睡眠を貪った私。 翌朝7時半にすっきりお目覚め、ヴィラのラウンジで優雅に朝食。 このときから二ランが何故か参加。(朝食につられ遊びにきた) S氏いわく、大体4時間台で走る予定なので9時半ごろにゴールで待っていてほしいとのこと。早速ゴールに向かうべく、車に乗り込みしばらくするとバンコクのおばちゃんの電話にS氏からの電話が。 なんと。すでにゴールし終わっちゃったとのこと。 ほんとすみません。われわれがぐずぐず朝食を食べてたばっかりにこんなことになってしまうとはね。 急いで現地に向かうと、そこには疲れ切ったS氏の姿があった。 会場はS氏のほかにも疲れ切ったランナーたちの姿でごった返していた。 ゴール付近にはメディカルケアーをしてくれるテントのほかに、タイマッサージをしてくれるテント、軽食を取れるテントなどもある。 マラソン会場になど足を向けた経験がなかった私は、皆がどんな姿でゴールするのかを観察しにゴール付近で待機。 そこにはそれぞれのゴールがあった。 夫婦二人で寄り添ってゴールした人、疲れきって笑うことすらできない人、日の丸を掲げてゴールした人。 月並みな言い方だが、皆それぞれに何かを成し遂げた何とも言えない、いい表情をしていた。 そして、膝が笑うというのはまさにこのことを言うのだと知る。 やはりS氏のゴールを見守ってあげられなかったことは悔やまれた。(ということで、感動のゴールを見守ってあげたいので来年もぜひよろしく) S氏はその後足をマッサージしてもらいにテントに行ってしまったが、残るはSぽんの行方。 大体にしてSぽんは完走できるかどうかということが最大の課題であって、昨夜寝る寸前までいかにずるをするかを考えたりしていたほど。 1時間に10キロのペースなんてとんでもないとのことであったので、この様子ではいつゴールできるかわからない。 早朝に降った豪雨のためゴール付近はぐちゃぐちゃにぬかるんでいる状態。 「これからどうする?まさかここでずっとSぽんまってらんないよね~」 と話し合おうとした瞬間、20メートルほど離れた付近にSぽんによく似た人が泣きそうな顔で立っていた。 ん??これはSぽん? 確かにそれはSぽんであった。 Sぽんは完走した人にしかもらえないメダルを持って泣きそうになりながら立っていた。 何度も本当にずるをしないで完走したのか問い詰めたが、なんとSぽんはずるなしに自力で完走したのであった。 そんなSぽんをみていたら、感動して私まで泣けてきた。(最近ちょっとしたことですぐ泣いちゃうんだよね、やっぱ年?) 途中沿道の人の温かい応援や拍手に見守られ、Sぽんは何度も号泣しながら走ってきたらしい。 冷静沈着なS氏ですら何度も泣きそうになったというのだ。 Sぽんのデジカメにはずるなしで走ってきたいろいろな証拠が残されていた(道を横断するがちょうや水牛の群れなど)が、豪雨に打たれたためどうやらそのデジカメいっちゃった感があってそれもまたなんだか御愛嬌なのであった。 その後の二人は見るも無残な姿であった。 マラソンを走ったと知らない人が見たら、どうみても下半身の不自由な人であるとおもったであろう。 S氏はタイマッサージに2時間行き、Sぽんはビールと煙草をしこたま味わって眠りについた。 ちなみに結果であるが、S氏のタイムは4時間34分54秒で292名中107位、Sぽんは4時間55分36秒で151位であった。 Sぽんいわく、走り切ったときに世界は変わって見えず、ただつらかった、なんで走るなんて言っちゃったんだろう、とず~っと思いながらのゴールだったらしい。 これがまたSぽんらしくて私的には感動した。 ということで、(?)あまりにも感動したため私もあの達成感を味わいたいと思う。 来年は強引にバンコクのおばちゃんと二ランを誘い10キロマラソンに、うちの息子及び補習校の子供たちを引き連れてキッズマラソンにエントリーしたいと思う。(勝手に決めた) 参加者希望は私まで!! (去年もそんなことを言っていたという意見あり) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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