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「今、病院からそっちに向かってる。タクシーの中だ。」
真宮。 スマホから、 「あと、どのくらいでこちらに…???」 池辺の声。 真宮、運転手に、 「運転手さん、あと…。」 運転手、 「ここからだと~~、渋滞がなきゃ、30分ってとこでしょうかね。」 真宮、前を向きながら、 「30分だそうだ。」 「はい、分かりました。」 「まっ。ある意味、怪我人もいる訳で、駅まで歩いて、駅からも歩いて、なんて訳にはいかない訳で。」 スマホから、 「はい。分かっております。とにかく。お待ちしております。気を付けて。」 「おぅ。」 小埜瀬、 「分かりました。ありがとうございます。」 池辺がスマホで電話している姿を見ての優維香と悠里、 「課長~~。」 そんな優維香と悠里を見ての瑛子、 「あ、あ、うん。課長~~。」 池辺、笑顔でニッコリ。そして顔を傾げて、 「今、真宮部長から電話~~。」 阿寿沙、みんなに、 「みんな、ちょっと、ちょっと。」 その声で一気に静かになる。 池辺、そんなメンバーたちを見て、ニッコリと、 「ふたりとも、こっち向かってる~~。小埜瀬リーダー、心配掛けました~~。僕は大丈夫です~~。って。」 それを聞いてメンバー、一斉に、 「イェ~~~イ。」 そしてメンバーたち、何とか、いつもの雰囲気に。 そして…。その10分後、ある女性ふたりが、和洋折衷、舞華に。 女性が店員に、 「予約していた五條です。」 店員、丁寧にお辞儀をして、 「お待ちしておりました。ご案内いたします。」 そして、その15分後には…。 タクシーの中で真宮、 「ヨシ、着いた。」 小埜瀬、 「こごですか~~。」 「あぁ。」 真宮、 「運転手さん、ありがと。さすが~~。時間、正確~~。…って、予想より、早いじゃん。はは。」 運転手、 「ありがとうございます。」 真宮、財布から1万円を出して運転手に。 運転手、 「ありがとうございます。」 真宮、 「釣りは取っといて。」 運転手、いきなりびっくりして、 「いぇ~~。そんな~~~。」 真宮、降りながら、 「気にしない気にしない。」 そして、 「小埜瀬君、大丈夫か…???」 小埜瀬もドアから降りながら、 「えぇ。OKです。」 真宮、運転手、 「ありがとね。」 そしてドアをバン。 小埜瀬の背中に右手をトントンと。 「おし。」 店員、 「いらっしゃいませ~~。」 真宮、店員に、 「ジョエル。トラディショナル事業部。」 思わず店員、慌てたように、 「あ、はい。」 お辞儀をして、 「ご案内いたします。」 そして厨房の前を。 真宮、厨房の中を覗いて、 「兄貴~~。」 その声に詠一。 「おぅ~~~。ようやっと来たか。」 そして厨房から覗き込むように、 「大変だったな~~。えへ~~???」 真宮、頭を撫でながら、 「いやいやいや。」 詠一、麟と一緒にいる男性を見て、 「おっと~~。君が~~。」 小埜瀬、ペコリと頭を。 「すみません。遅くなりまして。」 詠一、右手を振って、 「いやいやいや。…でも…。その顔。」 「麟、来たの~~???」 いきなり駆け寄ってくる舞華。 麟、 「姉貴~~。はは。」 舞華、 「もぅ~~。心配したんだからね~~。」 そして、隣の男性を見て、 「あ、あなたが…。」 小埜瀬、またまた恐縮して、 「すみません。ご心配、お掛けしました。」 舞華、顔の数か所のガーゼを見て、 「うんうんうん。…でも偉い。そんな状態でも…。…うん。みんな、待ってるから。」 詠一も、 「おぅ。」 麟、 「じゃ。」 「おぅ。楽しんで。」 そして…、 「おっと~~。あんた。小埜瀬…君。だったか。」 小埜瀬、その声に、 「あ、はい。」 「あまり…。無理すんな。怪我の後の酒は…。」 その声に小埜瀬、ニコリと、 「あ、はい。ありがとうございます。」 詠一、ニッコリと、 「うん。」 店員、ふたりを部屋に。 「こちらです。」 いきなり真宮、部屋に入って、 「待たせた。」 その姿にメンバー全員、 「キャ~~~。」 それぞれが、 「来た~~~~。」 の声。そして、 「わ~~~~。」 そして、どよめき…。すぐさまそれぞれが、 「リーダー。」 「小埜瀬リーダー。」 「大丈夫ですか~~。」 一斉に小埜瀬の顔に集中。 真宮、そんなメンバーたちに、両手を、 「まぁまぁ。うんうん。」 池辺、ニッコリとした笑顔で、 「お待ち、しておりました。」 丁寧に頭を下げて。 そんな池辺を見てのメンバーたち。一斉に、真宮と小埜瀬に、 「お疲れさまでした~~~。」 真宮、また、 「みんな、待たせた。うん。すまん。」 すぐさま優維香、僅かに目を潤ませて、 「もぅ~~。部長~~。待ってたんですよ~~。」 そんな優維香に真宮、申し訳なさそうに、 「すまん、すまん。」 優維香、そして、小埜瀬の顔を見て、 「小埜瀬…、リーダー…???…大丈夫なんですか~~???」 悠里もその他のメンバーも、 「うんうんうん。」 小埜瀬、顔を傾げて、 「ん~~~。まっ。過去に…、何回かは…、こういう…状態は…、経験…あるんで…。」 真宮も含めてメンバー全員、 「うそ―――――っ!!!」 好きになれない。 vol,118. 「今、病院からそっちに向かってる。タクシーの中だ。」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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