台湾役者日記

某産業展のため昨日某国からモデル２名マネージャー２名が来台（事務所が別）。台湾での彼女らの活動はうちの事務所が仕切っている。

今日は某産業展初日。「ミチオさんも来てください」と社長が言うので某展示会場へ朝から詰めた。手が回らなくなったらわたしも事務所スタッフとして通訳なんかに当たることになる。とりあえず「控え投手」的に控え室で控えていた。

が、たいして面倒な活動でもなかったので、「明日とあさっては来なくていいです」ということになった。

事務所に戻って立て替えてた交通費なんかをもらった後、某秘密工作拠点へ移動して秘密翻訳活動に従事。１８時にそこを離脱しようとしたら某国から来たマネージャーから夕食のお誘いがあった。喜んでまた事務所のある方向へ舞い戻り、みんなと一緒に焼肉をごちそうに。本格的な韓国式焼肉で、やってる人は韓国人のようだ。うまかった。

モデルたちをホテルに放り込んだ後、マネージャー２名と一緒に飲みに出かけた。その店ではカラオケはいくら歌ってもお金がかからない。「わたしは内向的な性格で歌えません」と言うのに聞いてもらえず、仕方ないので１０曲ほど歌ったら声が変わってしまった。

修行が足りないかも。

店で修行していると旧知の日本人Ｗ氏が来店。Ｗ氏は日本の機械部品会社の台湾現地法人社長だが、『風中緋櫻』では或る役を引き受けてくれた。

引き続いて、Ｗ氏の連絡を受けて大物日本人役者のＵ氏が来た。Ｕ氏とは２００３年４月５月ころ、『風中緋櫻』キャスティングの過程で知り合った。その後何度も飲みに連れていってもらっている。

Ｗ氏を紹介してくれたのもＵ氏だ。

Ｕ氏は今夜は日本人カメラマンのＳ氏を伴っていて、わたしに引き合わせてくれた。「ミッちゃんさあ、やるっきゃないよ！　もうガンガン行こうよ！」。江戸っ子のＵ氏だが、いついかなるときでもテンションが高い。「おまけに話が長いんだ」と、横からＷ氏が言う。「すぐ泣くしな」。

何週間か前の土曜日にはＵ氏から約１年ぶりに電話をもらって飲みに連れて行ってもらい、翌日曜日午後５時に「すみません。ちょっと家でやることがありますんで、お先に」と言って別れた、という経緯がある。正直に『新選組！』見なきゃならないんで帰ります、とは言えなかった。

Ｕ氏というのは、それほど熱い人なのである。

帰りはタクシーでマネージャーをホテルまで送り、そのまま同じクルマに乗って帰宅。

明日は家で秘密日本語活動をやる予定。