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カテゴリ:考えるヒント
“居甲斐”の大切さ───THE YMCA No.681より 「これまで、日本人は“生き甲斐”を軸に人生を設計してきた。高い目標を設定して努力し、新しい局面を切り開いて前進するのが豊かな人生だと考えてきた。同時に、前へ前へというあり方に追いつけない人も多く生み出してきた。そういう中で、より切実に求められているのは“居甲斐”ではないか。能力・才能等を重く見るのではなく、そのままでよい、その人の存在にこそ意味があると認め合っていくことが必要なのではないか」と語った方があります。“居甲斐”とは造語でしょうが、言葉の響きと語られた内容は今も耳に残っています。 「ある人が羊を100匹持っていて、その1匹が迷い出たとすれば、99匹を山に残しておいて、迷い出た1匹を捜しに行かないだろうか。はっきり言っておくが、もし、それを見つけたら、迷わずにいた99匹より、その1匹のことを喜ぶだろう」(マタイ18:12~)と語られたイエス。1匹を諦めて多数を守る方が合理的なのに、イエスの証しする羊飼い(=神)は、迷い出た1匹をかけがえのないものとして、どこまでも捜し求めていくというのです。 この語りを通じて、神の愛は私達の判断や感覚を超えて、この世で失われた者・小さくされた者に注がれ続けていると知らされます。この神のもとに、誰一人もれることのない確かな“居甲斐”が約束されているのです。(早稲田教会牧師 古賀博) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.31 09:54:22
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