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Jan 29, 2011
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カテゴリ:書物(活字)
読書日記なのに、久々にタイトルが文中からの抜粋ではないという。
この本は、一部じゃなくて、全体でとらえてしまった感じ。


百田尚樹



26歳ニートの主人公。
おじいちゃんは、本当のおじいちゃんではなかった!?

祖母には、今の夫の前に、特攻で戦死した夫がいたらしい。
写真も残らず、祖母も亡くなった今、本当の祖父のことは何も分からない。

フリーライターの姉とともに、その祖父のことを調べ始めた彼。
当時を知る「戦友」たちの高年齢化も進み、これが最後の機会かもしれない。

「臆病者」
「生きて帰りたい」
「死んではだめだ」

当時の日本では「奇異」にうつったであろう祖父の言動。

彼はどんな人物だったのか?
彼は祖母を愛していたのか?
「帰りたかった」はずの彼が、なぜ「特攻」を避けられなかったのか。

様々な戦争体験話(実話っぽい?)を記す中で、
このような人物を登場させ、戦争への問題提起を促し、
さらには現代の日本と照らし合わせることも試みた
深い物語にどっぷりハマった2日間でした。



体験談部分は、それはそれは難しいところも多々あって、
知恵熱が出そうになるくらいでしたが、
それでも最後まで読ませるに至る文章力がすごい!

しかもこの作者、私も大好き「探偵ナイトスクープ」の作家さんでもあり。




前線にいる者のことは全く考えていない司令部の方針。

「運命」というものがあるのなら、
そのすべてはアメリカ側の味方をしているのではないか
と思えるほどのいくつもの流れ。

「ゼロ戦」という戦闘機のすごさ。
そして、それを操る操縦士の腕。


戦争に、歴史に「もし」はないのだけれど、
いくつもの分岐があっただろう。

その分岐を経た後の、
今の現代社会について考えさせられる内容でした。


ああ、言葉がまとまらない。



私が買ったのは文庫本でしたが、全575ページの長編でございました・・・

今まで「戦史」を学ぶ機会は作ってこなかった自分にとっては、
なかなか目をそらしたくなるような内容もあったけれど、
知っておいたほうがいい歴史だった気がします。

てか、知らなくていい歴史なんてないよね。
きっと・・・


「何百万もの人が戦死した」

書くと1文で終わるけれど、
その人それぞれに、家族がいて、悲しむ人がいて、
その人たちにとって、その死者はたった1人の「人間」なのだと。







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Last updated  Jan 29, 2011 05:20:39 PM
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加幸@ Re[1]:岡山より・・・(08/13) ひろみ(70%)さん いえ、こちらこそお返事…
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