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住宅基礎の立ち上がり部分のせん断補強筋について、工務店さんからの問い合わせが2件ありました。タテ筋のフックが必要かとの問い合わせです。弊社の図面ではフックを記載しています。但し、認定工場出荷の溶接組み立て鉄筋を施工の場合は必要なしと記入しています。
工務店さんがお願いされている基礎屋さんの話では、最近はフックを付けない現場が多い様です。○○ホームも△△工務店もフックは付けていませんとの事で、うちの基礎には必要でしょうかの問い合わせです。申し訳ありませんが、図面通りに施工してくだいとお願い致しました。基礎は基礎です。長い年月を耐えなけばいけません。上部を堅固造っても基礎が崩れては終わりです。最後まで残るのが基礎でなければならないと考えています。異形鉄筋使用だからとか、住宅金融支援機構の仕様書の基礎図にフックが描いてないとか、安易な考えで省略してはいけません。省略するのであれば、根拠が必要なのではと思うのです。 日本住宅基礎鉄筋工業会のHPにこんな記載がありました。 A;立上り部分の補強筋(「せん断補強筋」に相当する)は、立上り部分の主筋にフックを付けて「緊結」します。フックを付けないで、主筋と立上り補強筋とを結束線で止めるだけでは「緊結」とは言いません。立上り部分の補強筋と主筋とは、その接合位置で180°のフックにて「緊結」しなければなりません。フックを付けますと基礎幅寸法によっては、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚が不足することが有ります。最近では、フックの代わりに立上り部分の補強筋と主筋とを「特殊スポット溶接」により「緊結」した鉄筋部材を用いて、基礎を組み立ててゆく組み立て鉄筋工法が普及してきました。この特殊スポット溶接については、(財)日本建築センターにおいて評定されています。 特記:「明確にしておくべき事項」 ➀ 末端にフックが付いたせん断補強筋を「結束線」で接合したものは「緊結」です。 ② せん断補強筋にフックがなく「性能スポット溶接」で接合したものは「緊結」です。 ③ せん断補強筋にフックなく「結束線」で接合したものは「緊結」ではありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.08.18 17:22:53
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