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Mizumizuのライフスタイル・ブログ

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2017.06.26
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今回因島に行った一番の目的は、「ナティーク城山で食事をする」ことだった。昔からここのシェフの評判の高さは聞いていて、一度行ってみたいと思っていたが、なかなか機会がなかった。

村上水軍の出城だった長崎城の跡地というロケーション。さすがに眺めが良かった。室内からの眺めは、近隣の企業の建物にだいぶ遮られてしまってさほどでもないのだが、テラスやデッキからの眺望は素晴らしい。


目と鼻の先にある生名島と行き来するフェリー乗り場が、ホテルのテラスのすぐ下に見えた。フェリーは頻繁に運航されていて、地元民と思しき車が乗りこんでいく。生活の足としてフェリーが活躍している光景は、東京から来た人間には、それだけで珍しい。

お目当てのディナーは、瀬戸内海の海の幸を創作的にアレンジした料理。必ずしも魚が好きでないMizumizuだが、お任せのコースにすることで、普段ならあまり食べない素材の持つ美味しさを教えていただいた気分。

オードブルは牡蠣と、体質的に牡蠣がダメなMizumizuのために代替の河豚が用意されていた。手をかけた料理だが、ふっくらとした河豚の身の美味しさがしっかり活きていたのが印象的。


瀬戸内海の海の幸を散らしたサラダ。東京ではほとんど食べない魚介の種類が楽しい。瀬戸内に来たんだな~と思う。そして、普通は避けているシメサバも野菜と一緒にすんなりいただく。


腕の良いシェフにかかえればグラタンも、唯一無二の料理になる。食べ飽きたはずのグラタンが、これまで食べたことのない一皿に変身。

コースで食べるというのは、単に美味しいものを並べてたくさん食べることに意義があるのではない。こってりしたもののあとに、あっさりしたもの、そのあとに重いもの、と連続させることで、様々な味覚の喜びを刺激させるのだ。

選択肢が溢れた現代の食生活では、返って人は自分の好きなものばかりを食べるようになる。嫌いなもの、興味のないものは食べる必要がないからだ。そうした時代だからこそ、たまにこうした、素晴らしい腕をもったシェフのいるレストランに来て、お任せのコース料理を食べると、普段の選択肢とは別の食材の持つ可能性に触れることができる。それが素晴らしい。

たとえば、途中に供される冷製のガスパッチョには、思い切って青臭いトマトが使われていた。トマトはあまり好まないMizumizuだが、コース料理の1つとして、口直しの意義を感じつつ全部食べた。これを食べることで、前のこってりした料理の後味がなくなり、次の重めのメインの味が引き立つのだ。

魚介も野菜も肉も、幅広い素材を巧みに調理しコースに仕立てる。シェフの技量の高さを堪能できるディナーだった。こういう本物のプロフェッショナルは、案外少ない。客のほうも好き嫌いが激しくなっているうえ、自分だけが肥えていると思っている舌と自分だけの狭い主観で料理を評価する「なんちゃってグルメ評論家」も増えているから、様々な素材を的確に扱える真の料理人にとっては、受難の時代かもしれない。

瀬戸内海だからこそ味わえる、瀬戸内海でしか味わえない料理。ブラン・ド・ブランのシャンパーニュと一緒に、楽しく堪能させてもらった。

朝は和食がおすすめだと誰かに聞いたので、日常生活では朝はパンが多いのだが、和食にしてみた。これまたいつもは食べないような魚料理を美味しく完食。朝はバイキング形式の宿が増えているが、腕の良いシェフが1つ1つ丁寧に味をつけた料理を食べる楽しみも、日本から消えてほしくない。

こうして書いていてもジワジワと料理の魅力が蘇ってくる。インパクトがあり美味しいと思っても、案外「一度でいいや」と思うレストランも多いが、ナティーク城山には、またいつか行きたい。







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最終更新日  2017.06.27 14:09:47



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