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身体・感覚とアート

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2005年01月14日
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カテゴリ:考える
お腹がすいたらインスタント食事があり、テレビをつければ楽しめる世界がすぐひろがり、携帯メールで人とのつながりを楽しめます。なんでも手に入れることはたやすいような気がします。
 「英会話を習いたいな」と思って教材を取り寄せることはたやすいことです。そこで、「英会話を習得する」ことはたやすいことでしょうか。

「自分の身につける」ということは、どういうことなのか、ということをあらためて感じさせてくれるのが、

『考える力やり抜く力私の方法 中村修二著、三笠書房』

という本です。この本は、中村氏がいかに青色発光ダイオードを開発したかということが述べられています。
「そんな大それたことは関係ない」としても、「自分が働きかけて得るとはこういうことだった」とびしびし伝わってくるのがこの本の醍醐味です。

『ここが肝心だという部分は「やっていれば自然に見えてくる」ものだということだ。手を動かし、体を動かし、目や耳を動かし、頭を働かしているうちに、見えてくる。』

そして、中村氏は青色発光ダイオード開発にいたるわけですが、本ではその経過が詳しく書かれています。

『高度な技術力が必要と言われても絶対にビビらないことだ。技術力など誰にも最初から身についているものではない。コツコツ努力を積み重ね、諦めず、安易な方向に流されず、常に自分の手で確かめながらやっていけば、誰にでも身につけられるものだと思う。』

淡々とした文ですが、学生時代、本でかじったダイオードの知識からはじまって世界的レベルにいたるまで一人で「コツコツ努力を積み重ね」た中村氏の努力は、ものすごい量だったのでしょう。

これだけいうと、本に圧倒されてしまいそうですが、
もうひとつの醍醐味は、中村氏の破天荒な半生を、ドラマを見るがごとく楽しめるところです。

そして、この本を読み解く重要なポイントは、中村氏が、超人的な努力を重ねられるのは、「自分」という人間の「長所・短所・スタイル」をしっかりつかんでいるからだとに気づくことです。注意深く読んでいれば、言葉の端々にそれを感じることができます。

『自分の流儀というのはもともと自分の中にあるものでも、また、他人に教わってできるものでもないということだ。・・・・過去にやり遂げた仕事の成功例、失敗例の中に、自分流というのは隠されているということだ。』

最近、中村氏の開発した青色発光ダイオードの発明対価を巡った訴訟で、勤務していた日亜化学工業が総額8億4000万円支払うことで和解が成立したことがニュースになりましたね。

中村氏としては決して納得できる和解内容ではなかったでしょうが、きっとそれをしっかり自分流に消化してがんがん進んでいかれることと思います。







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最終更新日  2005年01月14日 17時22分33秒
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