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カテゴリ:身体・感覚
なにかと社会人は忙しいですね。社会にでて、いつの間にかあまり本を読まなくなってしまうことが結構あります。
そして、また、必要に迫られて大量に本を読まなければならなくなることもまた結構あります。 そんなとき、読書の苦しみを読書の楽しさへ変換してくれるヒントが速読にあります。 『一分間に六〇ページ。ということは、本書まるまる一冊を5分もかからずに頭の中に写し取るということです』 こんな風に書き出されている本が、 『あなたもいままでの10倍速く本が読める ポール・R・シーリィ著 フォレスト出版』 です。そんな都合のよい話しはない、と思うひとは多いと思います。 もちろん、一分間に60ページを読めるようになるには、「練習」がしっかり必要だとシーリィ氏は述べています。 シーリィ氏が述べるように、さまざまな本をすべてそのように読みこなすことはかなり「練習」が必要と思われますし、わたしはすべての本を「速読」できません(笑)。 しかし、この本を読むことで、「速読」について興味が持てたこと、「本によってかなりのスピードで読み飛ばす」ポイントがつかめたこと、「本を読むことの深さ」に気づかされたことはとても有益でした。 『・・よむものの種類に合わせてスピードを調整しています。また、その文書から何を得たいかを常に自覚し、自分にとって本当に有益な情報を必ず見つけ出します。』 読書時に意識して本とむかいあうと、自分が何を探していて(目的)、それはどのあたりにあるのか(場所)、著者はどんな姿勢でそれを書いているのかを(概要、要点)を見るだけで十分な本は、たくさんありました。 このような時は、「本を眺めて辞書のようにキーワードを探す」イメージで読むと、スピードがあがりやすいようです。 また、このときに、「三色ボールペン」を提唱している斉藤孝氏がいうように、色のついたペンでキーワードを丸でかこったり、線を引くことで、さらに内容の理解度がアップします。 三色で色分けするその基準とは、赤⇒客観的にとても重要、青⇒客観的に重要、緑⇒主観でおもしろい です。 わたしは、この三色ポールペン術とシーリィ氏の速読を混ぜて使っています。 借りた本では、線のかわりに、線をひくと思った文章の上に付箋をどんどんたてていきます。 ペンでそのとき付箋に「赤・青・緑」とチェックすればさらにわかりやすいです。 参考資料や、急ぎの場合、「緑」と思うところだけ付箋をたてていっても十分役立ちます。 そして、終わって本のページの半分以上に付箋がたっていたら、「その本を買う」ことを検討する。 買うかどうか、基準にするのが「緑」の視点です。 なぜなら、自分が「おもしろい」と惹かれないと、よほど専門書で必要だという本でないかぎり、またそれを読もうとは思わないことが多いからです(笑)。 買わない本は、付箋ページをコピーし、コピーしたものに線を引いて、本のタイトル・著者・出版社をひかえておけば、 情報として十分事足ります。 「本を読むことの深さ」を気づかされたというのは、この速読のシステムが右脳を使うことを前提で考えられているからです。 『このシステムが機能するのは、それが脳全体をバランスよく使うことができるからです。意識と無意識の両方が関わるからこそ成り立っているのです。』 この本をどのくらいの部分まで使おうと思うかで、いろいろな活用の仕方があると思われます。 コンパクトな中に、さまざまなヒントが詰め込まれているので、時間をおいて読み返すと常に新しい発見がある本です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年02月03日 00時21分56秒
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