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身体・感覚とアート

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ゆぱさん

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2005年02月02日
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カテゴリ:身体・感覚
日常見た目のきれいさで、ついものに惹かれてしまったりします。

買ってみて「どう使ったいいかわからない」と家の肥やしになってしまうものがあります。

『「誰のためのデザイン?」D.A.ノーマン著 新曜社認知科学選書』

認知科学?え~、という人にも楽しく読めるように工夫された本です。しかも、ノーマン氏の代表作のひとつともいわれる内容の充実した本です。

『この次にあなたがホテルに泊まったとき、シャワーの使い方がすぐわからなかったり、見慣れないテレビやコンロで苦労したならば、悪いのはデザインの方だということを心に留めておくべきだろう。そしてまた、この次にあなたが何かよく知らないものを手に取ったとき、初めてなのにすらすらと苦労なく使えたとしたら・・・
誰かがそれを注意深く上手にデザインしているのである』

この本は、デザインを「つくる」人に、「見た目の美しさ」のデザインも大事だが、その中に「使いやすさ」をデザインすることが重要なのだ、ということを語りかけています。

同時に、さまざまに商品を「買う」立場から見ても「見た目と使いやすさ」の両方をよく検討すると、日常生活がより快適になるという気づきを与えてくれます。

『日常の活動は、普通どちらかといえばすばやく、他のことと同時にできなければならない。時間もあまりなく頭も使えないかもしれない。その結果として日常の生活の活動それ自体は、意識して頭を使う活動を最小限にするように構造化されている。』

使いやすい手帳、鞄などは体の一部のように気持ちよいという感覚は誰にでもあると思います。

しかし、操作がわからないことに時間をとられてうんざりすることもしばしばあります。

わたしは、携帯電話やコンピューターソフトの新機能操作にややうんざりすることが・・(苦笑)。

これには、まだコンピューターや携帯電話が発展途上であることも関係しているのです。

『一台の車の運転の仕方を覚えたら、世界のどこにいったとしても、どんな車であろうとも運転できると自信をもっていい。』

しかし、車もはじめは使いにくい道具だった、さまざまなデザインの試みを経て「標準化」されて、今のように使いやすくなった、とノーマン氏は語っています。

標準化はつまり「これで決める」という難しさを持っているのです。

ということは、まだまだしばらくコンピューターや携帯電話との格闘は続きそうです。

ちょっとがっかりですが、日常品を注意深く選ぶことは十分可能。

また、ノーマン氏は勘違いや事故(エラー)にデザインが及ぼす影響についても詳しく述べていてとても興味深いです。

ぱっと「欲しい」という感覚に働きかける消費社会に生きているわたしたち。

とりあえず、自分の身体の動きや特徴(重いのが平気、持ち運びを優先など)や、勘違いしてもどのくらいカバーされるか?(子供が口にしても平気、など)といった観点でものを眺めることを頭のすみにおいたほうがよさそうです。





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最終更新日  2005年02月02日 11時41分28秒
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