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カテゴリ:身体・感覚
仕事の骨格を頭にいれると楽になる、ということを最近あらためて感じました。
「なぜ、今やっていることが行われているのか」 が頭の中でクリアに整理されると、作業量が同じでも、効果が上がってきます。 頭の中をクリアにする」ことは、仕事の大きなポイントであるようです。 いくつかの本で、いいかたは違いますが、全体では同じことを述べています。 『仕事は、やりやすい所から手をつけるのがいちばんである。 容易な仕事をどんどん片つけるのは、とても気分がよいものだ。仕上がった仕事がどんどん積み上がるのを見るのは、楽しみなものだ』 英語に関する本を多く書いている晴山氏の本(「独立して成功する!「超」仕事術」 ちくま新書)。 そして、三色ボールペンで有名な斉藤氏の本(「三色ボールペン情報活用術」)は、 『大事な仕事は、外堀から生めるのではなく、本丸から攻める。 要は、途中段階のどこで行き倒れたとしても、なんとかなるような構えで取り組むことだ。』 これだけ取り出すと、二人の主張は相反しています。 しかし、二人が共通して述べているのが、ビジョンを描ける、構成をつくれる(つくる立場でなければ構成を見抜ける)力の重要さです。 『私が二ヶ月に一冊本を出すことができるのは、たくさんの本を同時に「仕込んでいる」ためである。ある本は材料集めも終え、構成も固まっている。しかし、ある本は、構成は見えているが、材料集めはこれからである。こんなふうに、たくさんの本を企画の醸造装置の中にぶち込んで、私は仕事を進めている(晴山陽一:「独立して成功する!「超」仕事術」)』 『中心となるコンセプトや考え方、概念は何か。目標とするビジョン、最終的に見えてくる像、イメージとはどういうものなのか。それがそのあとの段取りを決めていく。(齋藤孝:「段取り力」筑摩書房)』 全体を見抜いてから実際の行動に移っているからこそ、「やりやすいところから手をつけて最短時間で終わらせることができる(晴山氏)」し、「「最も重要なことから優先して進めることができる(齋藤氏)」ということです。 そして、そのために「考える」時間を何度も取る重要さをどちらも述べています。 つい、動いていることが生産的で、「考える時間」はあまりとっている場合ではない、という「走り続ける情報化社会」。 しかし、「熟慮」ということばがあるように、今の時代だからこそ、「考える時間」は大切です。 『自分の価値観は何か?自分にとって研究(一般的にいえば仕事)とは何か? そこから何を期待しているのか?・・・・・ こう自分に問いかけても、以外なことにすぐに答えがでるわけではない。一、 二度考えたくらいで自分の本当の価値観や使命がはっきりわかることは、まずない。決意をもってとことん追求する気構えが必要なのに、めんどうくさいのですぐにやめてしまうことが多い。「まぁ、この問題は明日考えよう。さてめしでも食うか」となりやすい。 しかし、自分とのコミュニケーションがきちんととれるところから人生が見えてくるのだ』 ドライアイ研究者、坪田氏(坪田一男:「理系のための研究生活ガイド」ブルーバックス)。 坪田氏自身が、何度も自分に問いかけてきた姿勢が見える文章です。 どんな人も、いろいろ悩みながら、何度も考えながら、人生や仕事の骨組みをつくっている。 それが表面に現れている仕事につながっている。 そんなところから仕事などを眺めていくことも、仕事の段取りを自分の感覚でつかんでいくには大事だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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