|
カテゴリ:心と身体
普段、気づかないところで無数のアイデアを生み出して生活していることに、最近あらためて気づきました。
ちょっと違う道を通って帰る、書類の場所をかえてみただけで仕事がはかどるなど。 そんな小さなことから、仕事の企画まで、アイデア=発想、企画について基本的なことがわかりやすく書かれているのが、この本です。 「アイデアについての王道、バイブル」的な要素を備えています。 『アイデアのヒント ジャック・フォスター著 TBSブリタニカ』 序章に哲学者から研究者までのアイデアの持論が4パターン紹介され、その類似点と相違点を述べたあとに、持論を展開していくのでわかりやすいです。 学校の問題にとらわれてつい、「正解」を求めてしまいがちになってしまったときは、こんな考え方が役に立ちます。 『四年目になって、やり方を少し変えた。「作品をひとつだけつくれ」と言うのではなく、「スイス・アーミー・ナイフについて最低十種類の広告をつくれ」という課題に変えたのだ。そして一晩の猶予を与えるのはやめ、昼休みの間につくるようにと指示した。 昼休みが終わってみると、全員が少なくとも十種類のアイデアを用意できていた。』 ほとんどの問題は「答えはたくさんある」、ただ一つの答えを求めようとしなければ、短時間にいろんな答えが見つかります。 あとで、その答えをじっくり検討すればよい、とフォスター氏は述べています。 例えば、エレベーターの待ち時間の長さをどう解消するか。 エレベーターの増設、速度を早くする、階段を使うキャンペーンをする・・・いろいろありますね。 『だが、これと同じ問題に直面したとき、シカゴのあるオフィスビルの女性オーナーが採用したのは別の方法だった。 各階のエレベーターホールの壁の前面に鏡を取り付けたのだ。自分の姿を鏡でみていれば、待ち時間もそれほど苦にならないだろうと考えたわけだ。(そしてその推測は正しかった)。 言い方を変えれば、彼女は「別の問題」を解いたことになる。エレベーターをどうやって増やすか、またそれらを使う人数をどうやったら減らすかという問題を、彼女はこういう問題に置き換えて考えた。』 問題自体を置き換える、という選択肢も考えると、発想はさらに広がります。 では、そのようにいろいろなアイデアを浮かべるこつは? 「仕事をし続けること」というのが回答です。 『一つの問題から離れるときは、ほかの問題に取りかかろう。・・・・・・・ ただし、繰り返しておく。一つの作業をやめても何か別の作業を続けること。別の仕事を確保して、それに取り掛かること。 頭を休めなくては、なんて考えてはだめだ。その必要はない。筋肉が疲れたのとはわけが違うのだから。』 それは大変だ! とちょっと思いたくなりますが、ここで、フォスター氏が「作業」といっているところを見落とさなければ、道は開けます。 年間6冊の本を書いている晴山氏(「独立して成功する!「超」仕事術」)は、ドライブの「ぼ~っとした時間」が実に有益だと述べています。 (その間に頭が整理されたり、ふとしたことが浮かんでくるそうです。) ドライブ=作業しています。 仕事だけが作業ではないので、子供とパズルをする、友達と話す、掃除洗濯する、これも立派な作業。(風呂にはいる、シャワーを浴びる、のも広く言えば作業(笑)。ここでアイデアが浮かぶ研究者、多いようですよ) 作業の中身をうまく組み合わせることで、より楽しく快適に暮らす、これもアイデアの効用ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月15日 12時12分25秒
コメント(0) | コメントを書く
[心と身体] カテゴリの最新記事
|
|