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身体・感覚とアート

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ゆぱさん

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2005年10月28日
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「去年は合唱団が大人気だった。小さなことだけど、お互いの国のひとが仲良くなること。それが平和の第一歩だと思うからね」

とM氏はいう。

M氏はここ数年、友人知人を誘い、毎年ロシアで国際交流を行っている。

はじめは戦友の墓参まいりであった。今は合唱に、展覧会。文化交流が加わるようになった。

年齢構成も多彩な交流になっている。

先日、今年の交流帰国後、見せていただいた写真の一枚をさして

M氏はいった。

「俺がほった橋脚の土台はこのあたりなんだ」

やぁ、このあたりだったんだなぁ、と思ってね」

美しい緑のなか、列車のための橋がかかっている写真だった。

その写真をみてM氏は当時を回想しているようだった。

当時の作業の後、ロシアで今では第二シベリア鉄道として使用されている。

自叙伝には、冬眠中のカエルをみて自らを励ましたことがかいてある。

小さなことから「希望の種」を自分で見つける。


『気温がぐんぐん低下して川面の氷が厚くなり、食糧運搬のトラックでさえ

平気で氷上を渡って来れるようになった。

(略)

 厚く凍った川床を深く掘り、生の木を櫓(ろ)に組んで氷穴に埋めて橋脚を

固定する作業は、このときをおいて、ほかにはできないのである。
 

 まず、岸辺から穴掘りが始まった。

鶴嘴(つるはし)も通らない硬さなのである。


(略)

とき折り、その地層の中に、冬眠中の蛙(かえる)が石のように固まった姿を発見し、

「日に日に衰えてゆくわが身」にむかって「こんなに凍った蛙でさえ来春になれば、

再び元気な顔で出てくるのだぞ、元気をだせ!」と自分に向かっていい聞かせたものである。』

(「野ばらの実に」より





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最終更新日  2005年10月28日 09時24分31秒
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