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身体・感覚とアート

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2005年10月29日
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「幸運」はたしかにある。

そしてそれを「ひきよせる」のは自分だ。

M氏の自叙伝を読んでいるとそう感じる。

スターリンの肖像描きをきっかけに顔見知りとなっていた

親切なロシア人作業監督の青年(ワシューチン)と再会。

もともと彼との出会いのきっかけは、M氏と友人による「肖像画を描く」という売り込みだった。

もし、M氏が売り込みをしていなければ、「再会」という幸運もなかった。

厳しい労働のなか、すっかり身体を崩して不安になっていたときのことだった。



「収容所に3度目の春がやってきた。
(略)
引き上げようとしたとき、一人のソ連人に呼びとめられた。
・・・・そのロスケは件(くだん)のワシューチンだったのである。
2,3日前にハバロスクから当収容所に転勤してきたばかりで、早速官舎当番をさかしていたところ
「ちょうど、お前に巡り会ったのだ」といっていた。
(略)
夕食後、輪読会をしているところを彼から呼び出しをうけた。
仲間の目が一斉に注がれた。

恨みに近いほどの羨望の目だったにちがいない。官舎当番とはそれほどに作業員からうらやましがられた勤務だったのである。

(略)

その上、学生時代に独ソ戦線でドイツ軍の捕虜になった経験のあるワシューチンの、われわれ捕虜に対する理解のほどが、わたしの気持ちをどれだけなぐさめてくれたことか。」

(「野バラの実に」より)

M氏はこの幸運で、三ヶ月間、ワシューチンの官舎当番としてすごし、悪化していた健康状態を回復することができた。

「彼とはとても気が合った。不思議な縁だね」とM氏は回想する。








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最終更新日  2005年10月29日 09時53分35秒
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