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身体・感覚とアート

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ゆぱさん

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2005年11月03日
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春に親切なワシューチンと再会。しかし、その秋には別れが待っていた。

捕虜とその捕虜を管理する立場を越え、別れの食事の機会をワシューチンが設定する。

このとき、ワシューチンはフィアンセをともなっていた。

M氏とワシューチンが互いをとても大切に感じていたことがよくわかる。


『すでに、地上の万物は冬ごもりの準備をし始め、タイガーは褐色に色づき始めたころである。
 
(略)

 彼がジープで彼女を迎えに行っている間に、わたしは腕によりをかけて

・・・天プラ、サラダ、梅花タマゴ・・・と、

そして、紅・白の二羽の折鶴を折ってご両人の到着を待っていた。

やがて、姿を現したターニャの美しい姿を見て、余りにも見おとりのする自分の姿に引け目を感じ、

コッソリと帰ろうとすると、ワシューチンから「ウォッカで乾杯しよう」と、さそいがかかったのである。

その上、陽焼けでまっ黒になったうすぎたない捕虜の姿にさぞかし不快感を懐いたであろう彼女に

「私の友人だ」といって紹介されたのには戸惑うばかりだった。

「ハッ」とするような強烈なウォッカの香気と、美女の前に引き出された緊張感に

何もいい出せないテレカクシに黙って二羽の折鶴を差し出すと、女神のように美しいターニャが、

目を輝かせて「オー、クラシイボ(ワー うれしい)!」と美声をはり上げて喜んでくれた。』

(「野バラの実に」より





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最終更新日  2005年11月03日 08時58分28秒
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