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カテゴリ:M氏の像 浅草橋個展へむけて
「明るい夢」とか「虹を追って」という言葉は、
汗や涙や失敗の山と共にある。 「夢は虹の彼方に」といった言葉を創った人たちは、それを知っていた。 「オーバー・ザ・レインボー」を楽しく歌いながら少女ドロシーはブリキのきこりや臆病なライオンやかかしといっしょに様々なトラブルを潜り抜けていった。 即席でなんでも食べれる、すぐ電車や飛行機で目的地へいける、買いたいものはローンで買うという環境にいると夢にもすぐたどりつく気がする。 しかし、夢はイメージだ。 即席めんは何年もかかって作り出された。電車も飛行機も長い時間を経てつくられた人類のめぐみだ。 夢は時間がかかるし、その間自分も周りも変化していく。 いやなことや疲れでどうでもいいやと思う日もある。 ひょっとして自分が死ぬのがさきかどうかさえわからない。 でも、ふとふりかえれば昔の人の感覚に学ぶことができる。 江戸時代、電車や飛行機はない。やじさん、きたさんたちは長い旅を楽しんだ。なかなか目的地に着かない。 でも、旅自体が楽しい。 失敗や限界を踏みしめながら、なお様々な夢をはぐくむ。 人間にはその力がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月05日 06時13分27秒
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